福岡管区気象台は今日23日(火)午後3時、阿蘇山に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表しました。中岳第一火口から概ね1キロメートルの範囲では、噴火に伴う大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
阿蘇山では、本日(23日)実施した現地調査で、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が1日あたり2000トンと多い状態でした。
GNSS連続観測では、2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められています。
阿蘇山では火山活動が高まっていることから、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
■対象市町村等
熊本県阿蘇市、南阿蘇村
中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
噴火警戒レベルとは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」や「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。
噴火の際には、気象庁や自治体から、火山活動や避難についての情報が発表されます。こまめに情報を確認しましょう。