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コロナ禍&ソロ活動を経たかりゆし58が語るバンドの現在地

  • 2022年9月4日
  • 沖縄島ガール

沖縄の音楽シーンを「旅」をテーマにまとめたフリーマガジン「沖縄音楽旅行」の通巻44号が配布中。

「沖縄音楽旅行」は沖縄県内の音楽シーンで活躍する幸田悟氏がプロデュースするフリーマガジン。幸田氏は自らミュージシャンとしても活動する傍ら、「沖縄音楽旅行」だけでなく、webマガジン「沖縄LOVEweb」のプロデュースをはじめ、沖縄県内の音楽シーンを盛り上げるべくさまざまなシーンで活躍している。そんな幸田氏の活動の1つである「沖縄音楽旅行」では、県内出身のアーティスト情報はもちろん、インタビュー、沖縄県民が愛する音楽などを紹介している。

巻頭の「100 OKI SONG」は、海勢頭豊(うみせど・ゆたか)の名曲「月桃」がチョイスされた。この曲は沖縄県内の小中学校で、慰霊の日(6月23日)前後に広く歌われており、それは裏を返せば、“歌い継ぐべき楽曲”として教育の現場からも“お墨付き”を受けているということ。

編集長の幸田氏も同曲の6番の歌詞「香れよ香れ月桃の花 永久に咲く身の花心 変わらぬ命 変わらぬ心 ふるさとの夏 ふるさとの夏」を「生涯こころに刻みたい」と誓う。

沖縄各地に残る歌碑を探訪する「MUSIC JOURNEY」は、情熱の歌人・恩納(おんな)なべに迫る。なべは恋の歌を詠じる歌人として認識されているものの、実はその人物や時代に関してはあまり知られていない点が多いという。

今回はカチャーシーで踊られる曲「嘉手久(かでく)」をピックアップ。このタイトルは奄美大島の地名・嘉徳(かとく)が由来とされているが、話はそこから、その奄美にいた“もう一人のなべ” で、「嘉徳なべ加那節」で歌われるなべ加那に飛ぶ。「嘉手久」は“2人のなべ”をカチャーシーの楽曲に仕立て上げている。そこから小浜司(こはま・つかさ)氏は恩納なべの大胆な行動と発想を綴っていく。

「100 OKI INTERVIEW」には、かりゆし58と伊禮俊一が登場。かりゆし58は5月にアルバム『七色とかげ』をリリースしたが、コロナ禍の2年間、ボーカルの前川真悟はソロ音源をリリースしていた。その活動を経たからこそ「かりゆし(58)でやるべき音、コアのようなものが見えた」と意義を振り返る。

一方、伊禮は4月に10年ぶりとなるアルバム『南国ビート』を発売した。伊是名島出身の伊禮は高校に通うために那覇に転居後、本格的に音楽活動を開始。ストリートライブでの出会いから2010年5月にメジャーデビューを果たした。

インタビューと共に、「新しい名刺がわりの1枚ということで、いま僕ができることを最大限に活かした」と伊禮が表現する『南国ビート』の全曲解説を掲載している。

連載では、沖縄・うるま市出身のバンド・HYの許田信介は、現在開催中のツアー「HY HANAEMI TOUR 2022-2023」について、また、患ってしまったギックリ腰についてのエピソードを告白。

今回も沖縄音楽の現在がたっぷりと詰まった、読み応えのある1冊に仕上がっている。

「沖縄音楽旅行」(Vol.44)
2022年8月15日より配布開始
仕様:サイズA5版
ページ:30ページ/カラー:4色
設置店:CDショップ、カフェ、アパレルショップ、ライブハウス、土産品店、リゾートホテル、県外わしたショップなど

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