沖縄の民芸「むんじゅる笠」の唯一の作り手のドキュメンタリー映画の製作に向けて、8月19日、製作支援のクラウドファンディングがスタートした。
むんじゅる笠は麦わらで作った笠で、沖縄の民具として農作業の際の日傘として使われ、琉球舞踊の小道具としても知られている。
現在ではその作り手は激減し、本部町(もとぶちょう)の瀬底島で、大城善雄氏がただ一人製作に当たっている。
沖縄の映像製作プロダクション・海燕社は、2016年からその大城善雄氏のむんじゅる笠を作る工程や島の祭祀行事等を映像で撮りだめている。今年度には映画に仕上げ、来年春の公開を目指す。
今回、その追加の撮影と編集仕上げの製作費や宣材費をクラウドファンディングにて募集することを決めた。10月27日(火)まで実施し、目標金額は215万円に設定している。
支援金の内訳は、追加の撮影費50万円、編集仕上げ費110万円、宣材費55万円。コロナ禍での公開可否を見据え、リターン(特典)のメインを映画のDVDとパンフレットとした。5,000円~50万円の8コースで、そのほかの特典は沖縄特産品や著名な工芸作家の作品などを用意する。
沖縄の伝統工芸の存亡にも関わる映画の完成・公開に期待したい。
クラウドファンディングページ
http://motion-gallery.net/projects/munjuru_2020