必須ではないけれど、備えるに越したことはないのが安全対策。年齢を重ねてから思わぬところでケガをしたり、ケガからの回復に時間がかかってしまったり。毎日使うエクステリア&ガーデンだからこそ、ケガや事故のリスクを回避して安全に暮らしましょう。
暗い夜間は見えにくい… 視界くっきりライトアップ
年を重ねると、人間の目は少しずつ褐色化していき、光が水晶体を通り抜けにくくなると言われています。日中ならまだしも、元から暗い夜間にさらに視界が暗くなったら、足元すら見えないことも。
そんなときは照明の設置を検討してみてください。明るい足元で、夜間の安全を確保しましょう。
【実例 30】 ライティングのフロート階段
蹴込みが少し奥まっている階段を「フロート階段」と呼びます。その奥行きスペースにバーライトを設置すれば足元をしっかり照らしてくれるライトアップ階段のできあがり。
兵庫県Y邸、設計・施工=エクステリアデザイン神戸(2022年春号収録)
【実例 31】埋め込み式ライトが照らすゆったり階段
踏面(ふみづら)に凹凸なく収まる埋め込み式ライトなら、すっきりとした階段のデザインを妨げることなく足元をライトアップ可能。下からの照明はファサードに高級感を与える効果もあります。
奈良県S邸、設計・施工=みどりDesign室『五感+』~gokan plus~(2021年夏号収録)
【実例 32】光に照らされた乗降動線
カーポート、アプローチ、階段、玄関と車への乗降動線のすべてに照明が設置されたファサード。埋め込み式ライトとバーライトを適材適所で使い分けています。
茨城県K邸、設計・施工=ガーデンルームよしむら ㈲(2021年夏号収録)
【実例 33】高級感をプラスするライトアップ
通行時の安全性に加えて、ライトアップにはデザイン的な効果も。植物の陰影をつくり出したり、壁の凹凸を強調したり、デザインに高級感を与えてくれます。
奈良県T邸、設計・施工=みどりDesign室『五感+』~gokan plus~(2022年冬号収録)
【実例 34】段差を教えてくれるバーライト
濃い色の階段は夜間、特に視認性が悪くなります。蹴上げにバーライトを設置すればどこから段差になっているのか一目瞭然。つまずきを防ぐことができます。
東京都O邸、設計・施工=みどりDesign室『五感+』~gokan plus~(2023年春号収録)
【実例 35】光があふれるファサード
ガーデンの半透明パネルから漏れ出る光、フレームに設置したダウンライトの光、下から植栽を照らすアップライトの光。さまざまな方向からの光が照らす、明るいファサードです。
愛知県S邸、設計・施工=㈲ イヨダ外構(2021年春号掲載)
【実例 36】アプローチを照らすフレーム
空中に照明を設置することはできないので、上からの光をつくりだすのは難しいもの。しかし、フレームがあればそこに照明を取り付けることで、簡単に上から照らす光を手に入れることができます。
山口県T邸、設計・施工=S-STYLE GARDEN ㈱ ひまわりリーフ(2020年夏号掲載)
【実例 37】植物が映えるライトアップ
植物の足元に設置したアップライトが玄関周りをほのかに照らします。植栽のライトアップと足元の安全確保の2つを同時にかなえる、贅沢な照明計画。
群馬県T邸、設計・施工=㈱ ASUKA(2022年夏号収録)
上記のほか、「安定感のある足元 幅広ステップの階段」や「いざというときに欲しい 備えの手すり」などの実例は、本に掲載されています。是非合わせて本もご覧ください。
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