
自宅のエクステリアを使いやすくしたいと誰もが思うはず。でも「使いやすいエクステリア」とは何でしょうか?家族構成や生活リズム、立地など、求める機能は人によってさまざま。ここでは各住人によっての使いやすさを追求した施工例を1つご紹介します!
アイデアが光る ベンチとテーブルで100%楽しむコンパクトなプライベートデッキ
【千葉県M邸】
施工面積:約5坪
施工期間:約30日
設計・施工:スペースガーデニング ㈱
プランナー:小野寺 滋子さん
既に外構が出来上がっている住宅を購入したMさん。具体的なイメージがあるわけではないけれど、もっと使いやすいガーデンにならないものかと、アイデアも含めて提案してくれる施工会社を探していました。
M邸は目の前に地域の公園があるため、人通りが多い立地。ガーデンを活用するためには、外からの視線を遮ることが必要でした。また、地区協定で定められた配置や高さの基準を遵守することも必須条件。既存の外構との兼ね合いも考えつつ、使い勝手に100%満足いただけるデザインになるまで何度も打ち合わせを重ねました。
その結果、ガーデンのほとんどのスペースをデッキとして活用する方針に決定。奥行きが少ないながらも、ゆったりくつろぐスペースを確保するために、そのデッキの一部を工夫。オリジナルのテーブルを造作した上で、デッキをベンチとして使用できるよう、掘りごたつのような構造をつくり、座ってくつろげるスペースを創出しました。そのベンチの周囲には植栽スペースを設けて、照明も設置。昼は植栽の木陰でお子さんとティータイムを、夜はリビングからライトアップされた植栽を楽しむことができます。
さらにガーデンを囲うように目隠しを設置して、外からの視線をカット。目隠しだけではなく、光や風通しを考慮し、ベンチ前は半透明の可動式ルーバーフェンスを選びました。そのため奥行きのないガーデンでも、それほど圧迫感を与えません。それでも視線が気になる場合は、軒下に取りつけたアウターシェードの出番。外からの視線を完全に遮り、夏場には直射日光を遮る用途でも大活躍。「デッキが熱くて活用できない」という事態を防ぎます。
奥行きの少ないガーデンながら、その分ほかとは違う使い方を可能にしたデッキを、一家全員で楽しんでもらえているそうです。
※使用商材
ガーデン門扉=タカショー「エバーアートウッド門扉」、照明=タカショー「ボールスタンドライト、目隠しフェンス=タカショー「ホームヤードルーフシリーズ」アウターシェード=LIXIL「スタイルシェード」、デッキ=LIXIL「デッキDS」
平面図・パース
作成=スペースガーデニング ㈱

①②全景。地区協定の基準を守り、使いやすさを考えつつも、門柱や駐車場など既存のエクステリアとマッチするようなデザインになるまで、何度も打ち合わせを重ねました。

③④施工前。オープン外構なので、通行人から丸見えのガーデンでした。

BEFORE

BEFORE
デッキをベンチとして活用しよう!
⑤⑥デッキの一部をベンチとして使うことができます。

⑦デッキと掃き出し窓が同じ高さなのも便利なポイント。植栽スペースもしっかり設けています。

⑧⑨ガーデンを囲う目隠し。光や風通しを考慮して、半透明の可動式ルーバーをチョイス。奥行きの少ないテラスでも圧迫感を与えないように工夫しています。

⑩⑪オリジナルで造作したテーブル。デッキの一部を活用したベンチと高さが合うように計算しています。

⑫目隠し性能をアップしたいときには、アウターシェードが活躍。日差しも遮ってくれるので、夏場にデッキが熱くなることを防いでくれます。
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