
庭のシンボルツリーとして最近では一番人気の「シマトリネコ」。和風のお庭にも、洋風のお庭にも似合う木です。樹木は人々に安らぎを与えてくれる大切な存在!ここでは、植え付け時期や、育てるためのポイントなどを、分かりやすく説明していきます。
シマトネリコとは
英語名: Griffith's ash
常緑樹で、涼しげな樹形やつややかな葉が魅力のシマトネリコ。丈夫で育てやすく、洋風・和風を問わず、ナチュラルガーデンや雑木の庭のシンボルツリーとしておすすめ。
ただし、もともと南国生まれで生長が早いので、大きくなりすぎないよう注意しましょう。
基本情報
■科・属名:モクセイ科・トネリコ属 常緑高木
■別名:島迷禰利古、タイワンシオジ
■適地:関東~沖縄
■樹高:15~20m
■花期:5~6月
■花色:白
■日照:日なた~半日蔭
■用途:シンボルツリー、目隠し
シマトリネコを庭木にする際のポイント
*植えつけ
植えつけは3月と9~10月。水はけ・水もちの良い場所に植えます。大きくなるので広いスペースが理想的。移植は3月が適期です。
*肥料
肥料はほとんど必要ありません。
*剪定
剪定は3月と8~9月。自然な樹形に整えるために、伸びすぎた枝や混みすぎた枝を間引くように剪定します。
シマトネリコのある暮らし(実例)
ダイニング前の植栽スペースに植えたシマトネリコ株立ち。他はモッコウバラ、ブルーベリーなど。
神奈川県K邸、設計・施工=(有)タナカヤ

和モダンの門の前にしっかりとしたシマトネリコ、フィリフェラオーレア、ラインゴールドなどのコニファー(針葉樹)などを混植。
兵庫県K邸、設計・施工=(株)四季 サンリブ

玄関正面に向かって中心に自然のパーテーション(仕切り)としてシマトネリコを配したファサード。
兵庫県A邸、設計・施工=(株)四季 サンリブ

濃緑の美しい葉が特徴。

つややかなシマトネリコの葉。
愛知県O邸、設計・施工=(有)イヨダ外構

和モダンの門まわりにシンボルツリーのシマトネリコ株立ちを植栽。パネルのすき間からのぞく緑が大変美しく、人を送り出し、迎えるためのすてきな空間に。
大阪府M邸、設計・施工=ハンワホームズ(株)

シンボルツリーのシマトネリコ。建物の出隅と門柱の両方をカバーする位置に植栽。足元の植物はヒューケラ、ハクリュウなど。
東京都S邸、設計・施工=(有)庭樹園

門柱前のシンボルツリーにシマトネリコを。スポットライトとダウンライトで夜はライトアップを楽しんで。
徳島県M邸、設計・施工=(株)橘

玄関脇の狭い植栽スペースに植えたシンボルツリーのシマトネリコ。下草は斑入りギボウシ、フランネルフラワーなど。
東京都Y邸、設計・施工=(株)クローバーガーデン

洋風の芝庭に植えたシンボルツリー。高さ4mのシマトネリコ。
岐阜県T邸、設計・施工=吉村造園土木(株)

洋風の芝庭のシンボルツリーとしてシマトネリコを植栽。
写真提供=スペースガーデニング(株)

リビング前にシンボルツリーのシマトネリコと芝をプラスして緑が映えるお庭に。
兵庫県T邸、設計・施工=(株)四季 サンリブ

パーゴラとウッドフェンス、シマトネリコの目隠し効果を生かし、トライアングルの形にデザイン。
千葉県S邸、設計・施工=スペースガーデニング(株)

植物がいっぱいのお庭の中央に大きなシマトネリコを配置。
徳島県N邸、施工・施工=(株)橘

お庭のコーナーにシンボルツリーのシマトネリコ。下草はローズマリー、ギボウシ、ツルニチニチソウなど。
兵庫県T邸、設計・施工=(株)ひまわりライフ

デッキスペースをウッドフェンスとシマトネリコで自然な目隠し。白いパーゴラがさわやかなイメージです。
愛知県A邸、設計・施工=(株)アイ・シー・エム・ガーデンズ

ガーデンルームの横にシンボルツリーのシマトネリコを植えて木陰をつくって。
福岡県M邸、設計・施工=遊庭風流 ECO Garden

和風のお庭に植えたシマトネリコ。
兵庫県M邸、設計・施工=(株)四季 サンリブ

人工芝のテラスの中心にシンボルツリーのシマトネリコを植栽。
福岡県T邸、設計・施工=遊庭風流 ECO Garden
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