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ペン1本でできるアート「ゼンタングル」の基礎について

  • 2020年9月17日
  • NUKUMORE

誰でも簡単に始めることができるアート「ゼンタングル」の基本的な情報を、初心者の方にも分かりやすく解説しています。基礎を理解したら、別ページでも紹介している作品作りにも取り掛かってみましょう!

ゼンタングルとは

ゼンタングルとは、かんたんなパターンを繰り返し描くだけで誰でも美しいアートを楽しむことができるメソッドです。
年齢やアートの知識経験はまったく必要ありません。
呼吸を整え気持ちをリラックスさせ、心のままに描くうちにイメージができあがっていく工程を楽しみましょう。

始める前に

はじめてゼンタングルを描くとき、まず下記の3点を心にとめてください。鉛筆とペンを使って、紙(タイル)に自分で選んだ線やパターンを描くことだけに集中しましょう。
そして、いくつかかんたんな作品を完成させたら、次にシェーディングなどのテクニックを使って、作品を発展させていきましょう。

1 上下がない

完成したゼンタングルの美しさはどの方向からでも見られるもので、上下はありません。つまり、ゼンタングルはどこから描きはじめてもいいし、そのつど回転させながら描いてもいいのです。できあがりが一方向を向いているべきだという考えは捨ててください。

2 正解がない

仮に5人が同じパターンを描いたら、できあがりは5通り。必ずどこかが違っています。線ひとつとっても、直線で描く人もいれば、曲線や螺旋を描く人がいるかもしれません。同じセクション(区分)に分けた紙を準備しても、同じパターンを違う場所に描くかもしれないし、模様の大きさが違うかもしれません。この本に掲載されているパターンを利用しても、決して完全に同じ仕上がりにはなりません。むしろ、それがあなた自身のオリジナルパターンになるのです。

3 失敗がない

ゼンタングルは消しゴムや修正ペンを使わずに、ペンだけで仕上げます。なぜなら、ゼンタングルに「失敗」というものはないからです。もしパターンを描いている途中、「しまった!」と思うことがあっても、そこからまた新しいパターンを組み合わせていきます。人生において過去が消せないのと同様に、ゼンタングルも描いたものは消すことができません。そこから学び、経験し、新たにスタートすればよいのです。

必要な道具

ゼンタングルを描くのに必要なものは、紙と鉛筆、ペンだけです。どれも使いやすいものを選べばよいのですが、ここでは特におすすめのものを紹介します。

とりあえず必要! 基本の3つ

bm1452_p6_flow_1_1600149837 ●鉛筆
HBの鉛筆。作品を修正しないように、消しゴムのついてないタイプを選びます。

●黒ペン
水性顔料インクでにじまず、なめらかな描き味のもの。0.3mm前後がおすすめ。

●紙(タイル)
目の細かいにじみにくい紙。水彩画用紙、ケント紙、レタリング用、カリグラフィー用の紙などがおすすめ。約9cm四方の正方形(タイル)の基本サイズに切って使いましょう。 ★Exercise
鉛筆に慣れましょう。線を描くときは鉛筆を立てて、渦巻きやくねくねした線をたくさん描いてみましょう。濃い線を描く場合は強めに押してください。
次に、鉛筆の芯の側面を使い、前後に動かしてグレーを描いてみましょう。強弱をつけて濃淡を描いたり、グラデーションをつける練習をしてください。 bm1452_p6_flow_2_1600149927 bm1452_p6_flow_3_1600149933

あれば便利!揃えたい道具

bm1452_p6_flow_4_1600149974 ▲グラフィックペン(太ペン)
水性顔料インクでにじまず、太い線を描いたり広い部分を塗りつぶしやすいもの。
bm1452_p6_flow_8_1600150032 ▲白色ペン・白ゲルインクペン
暗色や黒い紙に描くときに最適。濃い色の紙にも発色する不透明色のマーカー。ウッドや布にも使用できる。 bm1452_p6_flow_5_1600150066 ▲線やスペースに応じたペン・1
細かい文字やイラスト描きに適したジャーナル用マーカー。水性顔料なので乾燥後の耐水性にすぐれ、色褪せしない bm1452_p6_flow_6_1600150084 ▲線やスペースに応じたペン・2
芯先に弾力があり、強弱をつければ味のある線が描ける。にじみにくいのも特徴。 bm1452_p6_flow_7_1600150105 ▲線やスペースに応じたペン・3
扱いやすい筆風サインペン。細かい模様を描いたり、部分を塗り分けるのに便利。線幅0.5〜2mm。 bm1452_p6_flow_9_1600150159 ▲色ペン
黒ペンと同じ水性顔料タイプを選びます。赤はパターンを描く途中のプロセスやゼンダラに便利。
茶やセピア色はメヘンディのデザインをきれいに見せてくれ、茶系の紙に描くときにも最適です。 bm1452_p6_flow_10_1600150199 ▲擦筆(さっぴつ)
陰影をつける際に鉛筆の線をぼかすのに使用します。指でもできますが、擦筆の方が細かい部分まで正確にぼかせます。
いろいろな種類、サイズ、形があります。 bm1452_p6_flow_11_1600150234 鉛筆で描いたところを細かくこすってぼかしを表現。 bm1452_p6_flow_12_1600150241 ▲鉛筆削り
携帯用の小さいものが便利

基本の描き方

必要な道具をテーブルに準備したら、以下のステップに従って実際に描いてみましょう。
トラディショナルなゼンタングルは単純な手順によって描き進みます。

Step 1 :集中する

まず、緊張をほどくようにゆっくりと呼吸をします。目の前にある道具に集中し、くつろぐためにこの時間があるということを認識し、穏やかな気持ちになるようにリラックスしましょう。
白紙のタイルはあなたの空間です。心を開き、集中して描くことで、イメージを実現していくことができます。 bm1452_p6_flow_13_1600150299

Step 2 :点を描く

鉛筆で紙(タイル)の各角(四隅)に「点」を描きます。この点は次のステップで描く縁線の重要なポイントとなります。あなたはこれらを「違う面の人生」と見なすかもしれないし、タイルのバランスを取るために4点を描くだけだと考えるかもしれません。 bm1452_p6_flow_14_1600150314

Step 3 :境界線(縁)を描く

先ほど印した4点を鉛筆で結びます。
あなたはこの縁、へりを人生の「境界」と考えるかもしれません。誰の人生にもいくつかの境界が必要です。ゼンタングルタイルの縁は人生の境界を象徴するものとしてとらえることもできます。人の人生はそれぞれ違うのだから、境界もさまざまあってもよいのです。直線でも曲線でも、それはあなた次第です。 bm1452_p6_flow_15_1600150333

Step 4 :分割する線を描く

鉛筆で線を描きます。線はジグザグでも渦巻きでもバツ(×)でも丸でも、タイルの空間を分割できれば何でもOKです。線は、Step 3で描いた境界線の中に必ずしも収まっていなければならない訳ではなく、端からはみ出してしまっても大丈夫です。

ゼンタングルには「間違い」がないということを忘れないでください。線は人生におけるすべてのできごとと繋がる「金色の糸」を表しています。線が作り出す各部分(セクション、区分)をあなたの人生のそれぞれの場所、つまり職場、家、学校などだと考えてもよいでしょう。

一度描いた線は消せませんが、新しいパターン(模様)を足せば見えなくなります。ここで描いた線の形や、それが今後どのように展開していくのかが気になるところかもしれませんが、あれこれ考えるのはやめにしましょう。今、描かれている線に委ねてみてください。 bm1452_p6_flow_16_1600150403

Step 5 :パターン(模様)を描き、仕上げる

黒ペンを使って、線で区切られた各セクション(区分)にパターンを描きます。線を越えるときには必ず模様を変更し、各部分を埋めたら紙(タイル)を回転してみてください。描いている途中、「間違った!」と思っても、それは消さずにデザインとして組み込んでいきましょう。空白のままのセクションがあっても構いません。

各セクションを描き終わったら、必要に応じて鉛筆でシェーディングを施して陰影や奥行きをつけたり、ボーダーや縁取りを描いてもよいでしょう。

なお、仕上がったピース(作品)にはサインをすることを忘れずに。ゼンタングルは上下がないのでどこに記してもOK。そして裏にもサインと日付、あればコメントなどを書きとめておくのもおすすめです。 bm1452_p6_flow_17_1600150397

完成したら、、、

すべて終えたら、完成したゼンタングルを改めて眺めてみてください。描いているあいだに感じた心の平穏とくつろぎを思い返し、美しい作品を賛美しましょう。

★名前やイニシャル、マーク、日付などを忘れずに。
★鉛筆で描いたところを擦筆でこすれば、自然なぼかしが表現できます。 bm1452_p6_flow_18_1600150465

ゼンタングル作品のレシピ

基礎テクニックを理解したら、さっそく作品作りに取り掛かりましょう!
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「改訂版ゼンタングル」では、今回紹介したレシピ以外にもたくさんのゼンタングルをわかりやすく丁寧に紹介しております。 bm1452_book_1600150669

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