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庭づくりのアイデア!プロが教える「おすすめの目隠し」作り方

  • 2020年9月11日
  • NUKUMORE

すぐに使える実用的な庭づくりのアイデアをご紹介します!目隠しには、塀・フェンス・竹垣などいろいろなものが考えられますが、ここでは分かりやすくコツやポイントを解説します。

本当に良い目隠しとは「上を隠し、下をあける」

bm1477_p107_flow_8_1598426320 理想的な目隠しは、上を隠し、下をあけるのがポイントです。
竹垣で目隠しをする場合、上部を御簾垣のような遮蔽垣に、下部は四つ目垣風に施工すると、上部で外部からの視線をカットでき、下部は風が通るため植物もよく育ち、人の気配もわかります。高温多湿の日本では、特に効果的です。

逆に、上から下まで遮蔽した場合は、閉鎖的で圧迫感があり、人の気配もわからず、日照や風がないため、ジメジメとしがちで、植物もよく育ちません。

これから目隠しのフェンスをつくられる場合は、この点に注意されるとよいでしょう。 bm1477_p107_flow_10_1598426345 bm1477_p107_flow_9_1598426439 bm1477_p107_flow_11_1598426353

目隠し(外部の視線から目隠しする)

*縦使いのフェンスで目隠し&風通しを両立

フェンス材を縦使いにすると、風通しも良くなり、目隠し効果もあります。風通しの良いフェンスは、人の生活にも植物の環境にも効果的です。 bm1477_p107_flow_13_1598424719 ▲少し角度をつけて見ると、内部はまったくのぞけません。 bm1477_p107_flow_14_1598424738 ▲正面から見ると、内部の様子が垣間見えます。

*2本のヒメシャラでさりげなく目隠し

道路と家の間が狭い場所の例。樹木(ヒメシャラ)を2本植えるだけでも、十分な目隠しになります。道路側から見ても、とてもやわらかい雰囲気に。樹木が大きくなっても、別に問題はありません。ヒメシャラは、初夏に白くて小さなかわいい一重の花が咲き、秋には紅葉します。 bm1477_p107_flow_12_1598424639 ★一重(ひとえ)
植物の種ごとに決まっている花弁の数が、本来の数であるもの。基本数より多くなっているのを八重という。
道路と家の間が狭い場所の例。樹木(ヒメシャラ)を2本植えるだけでも、十分な目隠しになります。道路側から見ても、とてもやわらかい雰囲気に。樹木が大きくなっても、別に問題はありません。ヒメシャラは、初夏に白くて小さなかわいい一重の花が咲き、秋には紅葉します。

*見通しの悪い植栽は逆効果

植物はいろいろな良い効果もある反面、マイナス面もありますので、要注意です。見通しが悪くなることで、防犯上も良くなく、風通し・日当たりなども悪くなります。植栽は伸びすぎる前にメンテナンスを! bm1477_p107_flow_15_1598424809 ▲剪定してスッキリ。見通し・風通しも良くなりました。 bm1477_p107_flow_16_1598424829 ▲のびすぎた植栽は、防犯上も衛生上も良くありません。

*感じの良い物置で目隠し

お隣との目隠しでフェンスを高くすると、問題が生じる場合があります。そんな場合は、見た感じの良い物置などを設置するとよいでしょう。目隠し兼物置というふうにすると、お互いの感情を尊重しながら、効果的に目隠しできます。 bm1477_p107_flow_17_1598424921 ▲物置で目隠しした例。 bm1477_p107_flow_18_1598424936 ▲ベンチ兼フェンスで目隠しした例。

* フェンスと植物でじょうずに目隠し

窓を目隠しする場合は、窓の前に縦貼りのウッドフェンスをつくり、手前に樹木や草花を植えて、かわいらしく仕上げるのがベターです。道行く人の視線は植物にいくので、ごく自然に目隠しできます。 bm1477_p107_flow_20_1598425012 bm1477_p107_flow_19_1598425027

*樹木とウッドフェンスで涼しげに目隠し

リビング前にウッドデッキをつくる場合、ウッドフェンスや樹木でさりげなく目隠しするとよいでしょう。特に、樹木は木陰をつくってくれるので、夏場の暑い日ざしをやわらげてくれる効果もあります。 bm1477_p107_flow_22_1598425132 ▲目隠しはリビングからの目線に合わせて。 bm1477_p107_flow_21_1598425107 ▲やや狭いお庭(幅1.2 m)の例。ワンちゃんが遊べるように、ウッドデッキとフェンスを施工。そして、奥にプライベートのスペースをつくり、外でワンちゃんと遊べるスペースを確保。メインの樹木はアラカシ。横貼りのウッドフェンスとともに、リビングの格好な目隠しに。

*ちょっとした気づかいでおしゃれに

マンホールのフタ、排水溝、メーター器など、家のまわりには、美観上隠したいけれど、ふさいではいけないものがいっぱいあります。でも、ちょっとした工夫で、おしゃれに隠すことができます。工事の時に出た端材や既存の材料を再利用すれば、コストもかかりません。 bm1477_p107_flow_24_1598425196 ▲玄関横の花台。マンホールのフタが露出しています。 bm1477_p107_flow_23_1598425235 ▲ウッドデッキをつくった時の端材でフタをしてみました。石貼り工事の時の端材なども使えます。

*見たくないものは隠す

マンホール、排水マスなどは、美観を考えると隠しておきたいものですが、完全に埋めてしまってはいけないものです。そこで、砂利などを上から敷いて隠すとよいでしょう。検針の時にもかんたんに取り除けるので安心です。 bm1477_p107_flow_25_1598425292 ▲アプローチにレンガを敷き、排水マスのところはレンガを敷かず、レンガチップで隠しました。デザインの一部にもなっています。

美観上見たくないものはじょうずに隠す

*無機質な物置はじょうずに隠す

よく見かけるスチール製の無機質な物置。写真の例では、ウッドフェンスを施工し、同じ素材で物置を覆うことで、じょうずに隠しました。 bm1477_p107_flow_26_1598425603 このように意匠上有効な仕上げを施すことを「化粧する」ともいいます。素材はメンテナンスフリーのアイアンウッド(鉄のように硬い木材)です。扉も同素材でつくり、フェンス・物置・扉と一体化したお庭になりました。ウッドフェンス上部にダウンライト(天井から下方を照らす照明器具)をつけたので、夜でも作業ができます。 ★ダウンライト
天井から下方を照らす照明器具。

*樹木とウッドフェンスで涼しげに目隠し

ガスのメーター器やエアコン室外機などは、点検や検針のため、覆ってしまってはいけませんが、お庭の美観上は、どうしても見たくないものです。しかし、ガスのメーター器やエアコン室外機などを移動するには、別途工事費用がかかります。写真の例では、ガスのメーター器をアイアンウッドで覆いました。下部に扉をつけているので、点検や検針の時もだいじょうぶです。このように工夫することにより、ムダな工事費用が発生しません。 bm1477_p107_flow_27_1598425695 ▲施工前はガスのメーター器がむき出しでした。 bm1477_p107_flow_28_1598425710 ▲施工後はアイアンウッドでメーター器を覆い、下部に扉を設置。アイアンウッド=三樂「タイネンアイアンウッド」

*室外機はさりげなく隠して花台に利用する

エアコンの室外機など見せたくないものは、適度に隠してお庭のデザインの中に取り込むとよいでしょう。エアコンの室外機を利用して花台をつくれば、いっそうガーデニングを楽しむことができます。ウッドデッキやフェンスの端材でエアコン室外機カバーをつくると一石二鳥です。 bm1477_p107_flow_29_1598425807 bm1477_p107_flow_30_1598425910 ▲ウッドデッキの端材でつくった室外機カバー。同じ素材なので、デッキとよく調和します。

* コンクリートの基礎は隠して有効利用する

フェンスや柱などのコンクリート基礎(土台)は構造上必要なものですが、むき出しになっていると、お庭の美観を損ないます。写真の例では、ラティス(斜め格子)フェンスを施工した業者が見た目を無視して工事したらしく、コンクリート基礎がむき出しで、花壇をつくることもできませんでした。そこで、上にアイアンウッドを貼って花台として利用できるようにし、まわりを花壇にしました。LEDライトを取り付けたので、夜もお庭を楽しめます。 bm1477_p107_flow_31_1598425925 ▲施工前はコンクリート基礎がむき出しで、花壇をつくることもできませんでした。 bm1477_p107_flow_32_1598425951 ▲施工後はアイアンウッドを貼って花台にし、まわりを花壇にしました。LEDライトで夜もお庭を楽しめます。
※LEDライト=タカショー「ポールライト」アイアンウッド=三樂「タイネンアイアンウッド」

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