その家の象徴となる樹木をシンボルツリーまたはメインツリーといいます。門まわりのポイントや庭の主役としてふさわしい庭木です、ここでは中でも徐人気ランキング上位に入る、南欧風の庭を演出する人気の果樹「オリーブ」についてご紹介します。
基本情報
■科・属名:モクセイ科・オリーブ属 常緑高木
■適地:関東~沖縄
■樹高:7~15m
■花期:6~8月
■花色:黄
■日照:日なた
■用途:シンボルツリー、果樹
● 特徴
地中海の香りを運ぶオリーブ。スッキリとした常緑の枝葉でお庭を明るくさわやかな印象に。玄関前の小スペースから主庭のシンボルツリーまで幅広くマッチします。
● ポイント
*植えつけ
植えつけは3~4月。日当たり・水はけの良い場所に植えます。根が浅いので、防風対策として支柱を立てるとよいでしょう。地植えであれば、活着後は水やり不要です。
*肥料
1~2月に寒肥、花後の6月と果実収穫後の11月に有機質肥料を追肥します。
*剪定
剪定は3~4月。枝が横に広く出るので、剪定して枝を透かします。
とてもかわいらしいオリーブの実。オリーブオイルや塩漬けにして楽しめます。実が熟すと黒紫色になります。
自家受粉できないので、実を楽しむためには異なる品種のオリーブを2本以上隣接して植えるようにしましょう。
オリーブのある暮らしの楽しみ方例
リビング前の植栽スペースにオリーブを植えて庭の主役に。銀灰色の葉が鑑賞のポイント。下草はヒメイワダレソウ。
南欧風の建物に合わせてシンボルツリーのオリーブを植栽。
白い曲線の壁とオリーブの木がポイントに。曲線の壁の高さをほどよくするため、バランスに配慮しています。
マンションのバルコニーの植栽スペース。オリーブ、アイビー、ベアグラス、クリスマスローズを植栽。
南欧風の庭のコーナーにオリーブの鉢植え(テラコッタ)を置いて。
地上3階、天井・東側が開けたテラス(中庭)にオリーブの鉢植えを置いて。あまり土の深さがとれないため、樹木は鉢入れ。また、鉢に入れることによって庭木の生長を抑えることができます。
南欧風の門まわりのシンボルツリーに良株のオリーブを採用。ライティングが加わったオリーブには光と影のコントラストが生まれ、家族がやすらげる空間を演出。
南欧風の門まわり。植栽は最小限にし、シンボルツリーのオリーブと明るい色のフィリフィラオーレア、シルバープリペットを植栽。
洋風のウッドデッキと芝生のお庭。高木のオリーブ(写真右側)と生垣のシルバープリペットでやわらかく親しみやすい雰囲気に。
オリーブの映えるエレガントスパニッシュな門まわり。オリーブと門柱の位置とバランスが玄関まわりの視線を絶妙にさえぎります。
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