一度に多くの植物を楽しむことができる寄せ植えは、とても人気がある園芸です。好きな花、色や開花期、生育条件などを上手に組み合わせ、それに合うコンテナや土などを選びましょう!ここでは、ゼラニウム、キンギョソウ、ビオラ、アイビーを植えました。
ローボウル(Low Bowl)とは
平丸浅鉢ともいいます。浅いので用土の量が少なく、移動もかんたん。正面を決めるタイプやどこから見てもOKの四方見など、さまざまなスタイルが楽しめます。
スタンドと組み合わせれば、立体的なアレンジも可能です!
植え込む位置・使用する植物・植えつけ時期について
淡い色調と自然な草姿がやさしい春の印象!
中心に草丈のあるゼラニウム、まわりに低いキンギョソウとビオラ、垂れるアイビーをバランスよく植え込んだ寄せ植え。淡い色調でまとめ、どこから見ても楽しめる四方見のスタイルに寄せ植えました。
必要な材料
*ローボウル(テラコッタ/口径30 × 高さ13cm)
*鉢底ネット
*ハサミ
*土入れ
*割りばし
*鉢底石
*培養土(元肥入り)
*じょうろ
寄せ植えのやり方
*Step1 苗選び
ビオラ:花茎が短く葉色がよく、株元がぐらぐらしない苗を選ぶ。
ゼラ二ウム:茎や葉が鮮やかな緑で株元がしっかりした苗を選ぶ。
キンギョソウ:さまざまな品種があるが、草丈の低い四季咲き性のものなら長い期間楽しめる。
アイビー:寄せ植える花を引き立てる色や形、模様の品種をお好みで選ぶ。
*Step2 植えつけ
①鉢穴よりやや大きめ鉢底ネットを穴の上に置き、土の流出や害虫を防ぐ。
②鉢の深さ1/5程度の鉢底石を入れる。
③鉢底石がかくれる程度の培養土を入れ、緩効性肥料を適量混ぜ込む(元肥入りの培養土の場合は不要)。
④苗をポットから出す前に全体の配置を考え、それぞれの苗を植え込む位置を確認する。
⑤草丈の高いゼラニウムを最初に植えるため、株を傷めないようにポットからとり出す。
⑥根が張っている場合は、外側の根を軽くほぐす。
⑦ゼラニウム2株を中央に配置。株元の土が鉢の縁から2cm下になるように土を足して調節し、ウォータースペースを確保する。
⑧キンギョソウ3株をゼラニウムのまわりに均等に植えつける。どの苗も根鉢の小さいものは底部に土を足し、すべて株元の高さがそろうように植える。
⑨キンギョソウのあいだを埋めるように、ビオラ3株をやや外側に植える。
⑩アイビーをキンギョソウ、ビオラのあいだを埋めるように、やや外側に垂れる感じに植え込む。
⑪苗のすき間に土を少しずつ足していく。割りばしでつついて奥まで土を入れながらさらに土を足し、表面を平らにならす。
⑫鉢底から水が流れ出るまで株元にたっぷりと水を与える。2~3日は半日陰に置き、その後は日当たりのよい場所で育てる。
*Step3 花がら摘み
そのままにしておくと病害虫の原因になるので早めに摘みとる。
キンギョソウ:咲き終わったものから順にこまめに摘む。全部の花が終わるころ花穂の下から切りとると、わき芽が伸びて再び花が咲く。
ゼラニウム:花茎の先にたくさん花をつけるので、咲き終わったものから順にこまめに摘む。終わりかけたら花茎の元からポキンと折りとる。
ビオラ:花びらの縁が内側にしおれはじめたら、花茎のつけ根から摘みとる。つけ根を爪でプチッと摘みとる。
*Step4-1 切り戻し
・茎が長く伸びて乱れたゼラニウムとアイビーを切り戻して形を整える。
・周囲の株の根を傷めないように掘り上げる。
*Step4-2 掘り上げ・植え替え
1年草のビオラとキンギョソウは花が終わったら掘り上げ、夏から秋に咲く花と植え替えれば、長く寄せ植えが楽しめる。
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各花の詳細説明
*パンジー/ビオラ
▲パンジー/ビオラ
【詳細】
・スミレ科1年草
・別名:パンジー:サンシキスミレ ビオラ:小輪パンジー
・花色:赤桃黄白青紫黒混
・草丈:50cm以下
・ビオラはパンジーの小型種。最近ではどちらも10月には花つきのポット苗が出回るようになり、秋から春に欠かせない花になりました。月に2〜3回液肥で追肥し、花がらや枯れた葉はつけ根から順次摘みとります。春のアブラムシはオルトラン粒剤などで必ず防除しましょう。
【適した時期と栽培条件】
*ゼラニウム
【詳細】
・フウロソウ科宿根草
・別名:テンジクアオイ
・花色:赤桃白混
・草丈:100 cm以下
・苗は一年中購入でき、日当たりのよい雨の当たらない場所、盛夏は涼しい半日陰、冬は室内で10℃以上を保てば一年中花が楽しめます。元肥に緩効性肥料を与え、開花中は月に1回固形肥料か1000倍液肥を追肥し、冬の休眠中は休止します。こまめに花がらを摘み、花が全部終わったら花茎ごと切りとります。
【適した時期と栽培条件】
*キンギョソウ
【詳細】
・ゴマノハグサ科1年草(宿根草もあり)
・別名:スナップドラゴンアンテリナム
・花色:赤桃橙黄白紫混
・草丈:150cm以下
・さまざまな品種がありますが、寄せ植え向きなのは草丈が20cm前後の矮性(小型)種で、5号鉢に2株、プランターなら3〜4株が目安。花の最盛期は春ですが、花がらをこまめに摘み、月に1〜2回液肥で追肥すれば、秋に再び開花します。春、ヨトウムシに侵されやすいので虫が活動する夜に捕獲。
【適した時期と栽培条件】
*アイビー
【詳細】
・ウコギ科つる性植物
・「ヘデラ」の名でもおなじみ。年間通じて風通しがよい蒸れない場所で管理し、2か月に1回緩効性の固形肥料を与えます。土の表面が乾いたら株全体に上からかけるように水を与え、伸びすぎた枝は順次切って整えます。低温には強いのですが、氷点下にならないように注意。
【適した時期と栽培条件】
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