里山からの春の知らせ、梅の花をあちらこちらで見かけると、今年も新わかめの時期だなぁと思います。万葉集にも「和可米」や「稚海藻」といったことばを見ることができるほど、日本人とつき合いが長いわかめは、ごはんや味噌汁、煮ものや酢のものなど、様々な献立で名バイプレーヤーとして日々の食卓を支えてくれています。
いつもはそんなわかめですが、今回は旬を迎えた新わかめを主役にしたナムルをご紹介いたします。汐の香りただよう新わかめの美味しさをたっぷり味わえる、ごはんのお供にも、酒の肴にも、重宝するひとしなです。
1. わかめ250~300gを水で洗い、熱湯で茹で、ザルにあげる
※茎つきの場合は、茎部分とそれ以外とにざっくり切り分け、最初に茎部分を入れ、次に残りを入れ、茹でる
2. 網でセリを焼く(網がなければ、フライパンで焼く)
3. ボウルに、ごま油大さじ2・醤油小さじ2弱・おろしたにんにく少々、白ごま大さじ2弱・塩ひとつまみを入れ、混ぜる
4. わかめを食べやすい大きさに、セリを2cmほどの長さに切り、3のボウルに入れ、よく和え、器に盛り付けたら出来上り
今回は、旬を迎えた新わかめに、晩秋から春先にかけて楽しめる香りがアクセントになるセリをあわせました。ワカメのナムルには、セリ科の風味がよく合います。セリのほか同じくセリ科の三つ葉を切って和えてもいいですね。また残ったわかめのナムルは醤油ラーメンにのせ、バターを添え、わかめ醤油バターラーメンで活用するのもおすすめです。
湯にわかめを入れたときに香る汐の香りもごちそう、今だからこその新わかめをたっぷりと、ぜひお楽しみください。
出典:わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト Facebookコラム
(2020年2月21日)
https://www.facebook.com/wow.wow.biodiversity.project/
※「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」は、公益財団法人日本自然保護協会とソニー株式会社が協働で実施しているプロジェクトです。
「わぉ!」という自然のおもしろさや不思議に触れたときの感動を多くの人に伝え、みんなで共有することで、自然を好きになってもらい、生物多様性の保全につなげていきます。