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【わぉ!な旬のご馳走】汐の香ただよう新わかめ、海からの春も到来

  • 2020年4月21日
  • NACS-J
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▲浜で茹でると鮮やかな緑色。天日干しして「干しわかめ」になる。鎌倉材木座にて(写真:勝田淳二)

里山からの春の知らせ、梅の花をあちらこちらで見かけると、今年も新わかめの時期だなぁと思います。万葉集にも「和可米」や「稚海藻」といったことばを見ることができるほど、日本人とつき合いが長いわかめは、ごはんや味噌汁、煮ものや酢のものなど、様々な献立で名バイプレーヤーとして日々の食卓を支えてくれています。

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▲朝、養殖いかだから獲ってきたわかめ。獲りたての生わかめは褐色。鎌倉材木座にて(写真:勝田淳二)

いつもはそんなわかめですが、今回は旬を迎えた新わかめを主役にしたナムルをご紹介いたします。汐の香りただよう新わかめの美味しさをたっぷり味わえる、ごはんのお供にも、酒の肴にも、重宝するひとしなです。

 

わかめとセリのナムル

1. わかめ250~300gを水で洗い、熱湯で茹で、ザルにあげる
※茎つきの場合は、茎部分とそれ以外とにざっくり切り分け、最初に茎部分を入れ、次に残りを入れ、茹でる

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▲湯に入れると褐色から驚くほど鮮やかな緑色に変わる様はまるでマジックのよう(写真:奥田ここ)

2. 網でセリを焼く(網がなければ、フライパンで焼く)

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▲ところどころ香ばしく焼いたセリ(写真:奥田ここ)

3. ボウルに、ごま油大さじ2・醤油小さじ2弱・おろしたにんにく少々、白ごま大さじ2弱・塩ひとつまみを入れ、混ぜる

4. わかめを食べやすい大きさに、セリを2cmほどの長さに切り、3のボウルに入れ、よく和え、器に盛り付けたら出来上り

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▲完成「わかめとセリのナムル」(写真:奥田ここ)

今回は、旬を迎えた新わかめに、晩秋から春先にかけて楽しめる香りがアクセントになるセリをあわせました。ワカメのナムルには、セリ科の風味がよく合います。セリのほか同じくセリ科の三つ葉を切って和えてもいいですね。また残ったわかめのナムルは醤油ラーメンにのせ、バターを添え、わかめ醤油バターラーメンで活用するのもおすすめです。

 湯にわかめを入れたときに香る汐の香りもごちそう、今だからこその新わかめをたっぷりと、ぜひお楽しみください。

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●奥田 ここ
 料理研究家。外資系コンサルティング会社に勤めるかたわら懐石料理を学び、2007年に近茶流講師の許状を取得。
 またイタリア滞在中に、素材を活かしたシンプルな家庭料理の素晴らしさも学ぶ。かつての築地市場や現在の豊洲市場をはじめ、世界各地の市場を師と仰ぎ、旬の食材を中心にした「和食」及び「イタリア家庭料理」の料理教室を主宰するほか、国内外での出張教室や外国人向け料理教室なども要望に応じて開催。
 また、各種媒体・広告へのレシピ提供や国内外での出張料理、食材産地での取材、食に関する企画・執筆にも取り組む。素材の味を大切にし、無駄なく使いきる献立作りを心掛けている。

 趣味は世界各地の市場巡り・茶道(裏千家専任講師)・サッカー・相撲・写真。
好きなものはシャンパンと着物、好きな言葉は馳走。
https://kokookuda.com/

 

出典:わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト Facebookコラム
(2020年2月21日)
https://www.facebook.com/wow.wow.biodiversity.project/

※「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」は、公益財団法人日本自然保護協会とソニー株式会社が協働で実施しているプロジェクトです。
「わぉ!」という自然のおもしろさや不思議に触れたときの感動を多くの人に伝え、みんなで共有することで、自然を好きになってもらい、生物多様性の保全につなげていきます。

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