伊豆の国の民宿で「おかみのバラ」満開 親子で育てたバラ2000株

  • 2025年5月14日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 伊豆の国の民宿「一句石(いっくいし)」(伊豆の国市中)の「女将(おかみ)さんのバラ園」が現在、見頃を迎えている。(沼津経済新聞)

 「女将さんのバラ園」の様子(関連画像5枚)

 1968(昭和43)年開業の一句石はスポーツ合宿の利用客のほか、地元では法事や宴会などに多く利用されてきた。現在は創業者の娘である女将(おかみ)の小林一世さんと、孫で若女将の松井佳代さんが中心となって切り盛りしている。駐車場を拡張した際、地元客に向けて何か還元したいという一世さんの提案で2000(平成12)年にバラを植え始め、小林さんと松井さんで手入れしてきた。

 約1300平方メートルの敷地に約350種約2000株のバラを育てている。バラは春と秋に見頃を迎え、地元住民だけでなく県外から見学者も集まる。

 今年から、維持管理費として駐車場代を徴収している。

 松井さんは「母が55歳の頃から作り始めたバラ園。現在は、5人ほどのスタッフで剪定や咲き終わった花の摘み取りなどの手入れを行っている。民宿の売り上げや母の年金などでこれまで維持してきたが、今後もバラ園を継続していくために皆さんの支援をいただかないと難しくなってきた。駐車場代をいただくと決めてからも心苦しく、ボランティアを募るなど、みんなで作っていくバラ園にしたいと模索している」と話す。

 5月14日現在、園内のバラは間もなく満開を迎える。松井さんによると、見頃は今週がピークだが5月末まで楽しめるという。

 三島市から訪れた女性は「毎年楽しみに訪れている。愛情たっぷりに育てられたバラに今年も癒やされた。手入れはとても大変だと思うが。長く続けてもらえれば。来年も楽しみ」と話していた。

 松井さんは「あのバラも、このバラも咲いて、久しぶりに会えた友人のよう。今年もきれいに咲いてくれてありがとうという気持ちが芽生える。来園してくれる人たちにも励ましの言葉をもらい、ありがたい。バラの甘い香り漂う満開のバラ園を楽しんでほしい」と話す。

 駐車場代は、平日=200円、土曜・日曜=同500円。6月1日まで。

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