キャンプ中に使ういろいろな小物類。必要なときにさっと取り出せなかった経験はないでしょうか。今回は密閉容器を活用したパッキングのお話です。パッキングの達人を目指してみませんか?
携帯電話にデジタルカメラ、予備電池、虫除けスプレー、かゆみ止め軟膏、日焼け止め、ペン、メモ…。デジタル小物から生活小物まで、キャンプで使う小物類は意外に多いものですね。かばんに上手に入れても、いつの間にか他の荷物の間にまぎれたり。すぐに使えるようにかばんを外に出しておいたときに限って雨に濡れてしまったり。デジタル小物は水濡れやほこりが、生活小物は液漏れや破損が気になります。安全を考えるとテントや車の中に置いておくのが良いですが、必要なときにさっと取り出せなくなります。
こういった問題を解決してくれるのが密閉容器です。食材を入れるのに使われますが、小物を入れると非常に便利です。100円ショップなどでもいろいろな大きさや色の物が販売されていますので、小物類の種類や大きさに応じて選ぶことができます。
内容物などを書いたビニールテープをふたや側面に張ると、さらに使いやすくなります。また、同型で容量の違う容器を選ぶと、収納がよりしやすくなります。
デジタル小物を入れる際は、シリカゲル製の衣類用除湿シートを容器の底に入れると安心です。
密閉容器に入れておけば、キャンプ中に机の上などにおいておいても安心です。さらに便利にするためには、密閉容器を大型のプラスチックBOXに入れておくのがおすすめです。私は頑丈で水を入れることもできる、ハンドルのついたコンテナを愛用しています。密閉容器を重ねて入れやすく、片手で持ち運びができます。雨に濡れても中が濡れることもありません。また、イスにもなるので、小物類をすぐに取り出せるお尻の下に置いておく事ができます。
多少かさばるのが難点ですが、さっと取り出せ、水やほこり、衝撃から守ってくれる密閉容器。自分の好みの色や大きさを選んだり、シールを貼ってより分かりやすくするなど、工夫しながら収納の達人を目指してみてください。
(2009.10.1更新)
著者プロフィール
林 健児郎 (はやしけんじろう)
日本キャンプ協会情報サービス委員会専門委員
広島県を中心に、こどもキャンプの企画や指導、大学や専門学校での野外活動実習や指導者養成に取り組んでいる。