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Vol.46 天気を知ろう

  • 2009年8月6日

【イラスト】雷  キャンプなどの野外での活動は、お天気が気になりますね。
 特に夏場は、雷が多く発生したり、局地的豪雨があったりと、天気を知ることが安全に活動をするために重要なポイントになります。もちろん、雨が降ったら予定していたプログラムができないなんてこともありますね。
 キャンプに出かける前の準備のひとつとして、天気について知ってみませんか?


夏の活動で注意したいこと

【イラスト】水分補給 熱中症
 暑い夏場の活動では、熱中症に注意が必要です。直射日光下などの気温の高い状況はもちろん、湿度が高い時は気温があまり高くなくても発症の危険があります。気温・湿度をチェックして、水分補給などの対策をとると同時に、無理な活動はしないようにしましょう。

【イラスト】雷
 稲光が見えたり、雷鳴が聞こえたら、雷が近くに落ちる危険性があります。ジメジメと蒸し暑い日は要注意。雷のサインに気づいたら、すぐに丈夫な建物や車の中などの安全な場所に避難しましょう。

キャンプでの雷対策(日本キャンプ協会作成)

大雨
 最近、ゲリラ豪雨という言葉をよく耳にするようになりました。雷と同じく、ジメジメと蒸し暑い日は、局地的な大雨に要注意です。特に河原での活動中は、上流で降った大雨のために川が増水する危険があります。「水が濁ってきた」「流木や落ち葉が流れてきた」といった変化に気づいたら、すみやかに避難しましょう。

携帯電話で最新の気象情報を知る

 事前に天気予報をチェックすることも大切ですが、現地でも天気の変化を確認できるよう、携帯サイトも活用してみましょう。
 携帯電話のGPS機能を使って、その場所の天気予報を呼び出す機能があったり、気象レーダーの画像が見られたり、あらかじめ登録した地域に警報が出た時にメールで知らせてくれるサービスを提供しているサイトもあります。

天気を学ぶ

【イラスト】天気を学ぶ  キャンプをきっかけに、家族で天気について学んでみるのもよいですね。天気についてわかりやすく学べる本はたくさん出ていますし、気象庁の提供している「はれるんランド」では、天気の基本的なメカニズムをわかりやすく学ぶことができます。
 また、「観天望気」といって、自然現象や生物の行動の様子などから天気を予想する伝承が各地にあります。キャンプに行く場所の「観天望気」をインターネットなどで調べて、実際に合っているかどうかを確認してみるのも楽しいですね。

はれるんランド(気象庁作成)


雨を楽しむ

【イラスト】雨を楽しむ  雷や大雨の時は避難が必要な場合もありますが、しとしとと降る小雨であれば、天気の変化を楽しんでみてはどうでしょう。
 たとえば、雨具を着て、晴れの日とは違った自然の表情を探しにいってみましょう。霧にかすむ風景、雨に濡れた美しい緑、葉っぱの裏側には雨宿りをしている昆虫を見つけることができるかもしれません。あるいは、思い切ってどろんこ遊びをしてみるのもいいですね。
 また、雨の風景を眺めながら、お話をしたり、歌をうたったりするのも楽しいものです。雨を否定的なものととらえるのではなく、自然の一部として受け入れることも大切な自然体験です。

 天気について知ることで、安全に自然を満喫したいですね。


(2009.8.6更新)

金山 竜也さん

著者プロフィール
金山 竜也 (かなやま たつや)
日本キャンプ協会主事
日本キャンプ協会で広報と国際交流を担当。多くの人が楽しく、安全にキャンプを楽しむため、日本だけでなく、世界の情報も伝えられるようにとコツコツ努力中。

 

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