外が気持ちいい季節、家族や友人たちと「キャンプファイアー」をすることもあるのではないでしょうか。以前にもこの欄で取り上げられたことがありますが、大きなキャンプファイアーは今の時代にはふさわしくありません。少ない薪で灯油を使わないキャンプファイアーの組み方をご紹介しましょう。
キャンプファイアーのために薪を組むには、まず実施するキャンプファイアーの実施時間にあわせて薪の量を決めなくてはなりません。特に留意することは、適度の明るさと、煙が少なく必要な持続性がえられ、組んだ薪がくずれないことと自然な炎の色です。使用する薪は、薪ストーブで使用する薪を準備しました。
《材料》
・薪(雑木がいい、クヌギ・ナラ・カシなど)
40cm〜45cm 5束
・その他
なた のこ 軍手
キャンプファイアーのために薪を組むには、まず実施するキャンプファイアーの実施時間にあわせて薪の量を決めなくてはなりません。特に留意することは、適度の明るさと、煙が少なく必要な持続性がえられ、組んだ薪がくずれないことと自然な炎の色です。使用する薪は、薪ストーブで使用する薪を準備しました。
薪組をする前に、大きさ別に選別、仕分けします。
運搬は、かごに収納して搬送します。このようにしておけば、いつでも対応できます
(1)ファイアー場に火床もしくは、コンクリートが設置されていない場所には、薪組みをする前にファイアープレスを(地表より20cm盛り土)し、その上に薪組みをします。ファイアープレスは、地表への直接の熱を防ぎ環境への配慮をします。
(2)火持ちをよくするために1束、縦に置き、その周りに時間にあわせて、6角形(60分)又は、8角形(80分)に一段ずつ上になるたびに内側に入れて積み上げていきます。最後に、
一番下の幅は、60cm(六角形)高さは、50cm
(3)組みあがったら周りの隙間をつめていきます。
(4)最後に一番上は井桁で2段積み上げる
(5)中に、トーチ棒が入るくらいに小さく割った木を鳥の巣のように組んでいきます。
(6)松の根で作成したたいまつで点火は上からします。たいまつをもちいると点火後の黒煙がまったくでないので美しい炎がでます。
(7)なぜローインパクト・ファイアーなのか
キャンプファイアーは、キャンプの中でとても印象に残るプログラムであり、教育的な効果は大きいものがあります。しかし一方で、資源の無駄遣いという声もあります。
これからのキャンプファイアーは、環境教育の目指す環境に対する認識(五官による感性的認識→自然の法則理解→理性的・科学的認識)をもとに、社会、人生、世界、宇宙等に対する感性をも刺激するものへと変革をさせなければならないのでしょう。楽しさだけでなく、ファイアーを行う意味をしっかりと認識した上で行わなくてはいけません。まずは実践からという意味で私たちは、ローインパクト・ファイアーを勧めます。
注)日本キャンプ協会では、「身長を超えるような高さの薪を組み、灯油を大量に使い、拡声器を使って大騒ぎするだけのキャンプファイアーは、もうやめましょう」というスタンスを取っています。
キャンプファイアーは周囲の環境に配慮し、そのキャンプの目的にあった内容で企画しましょう。
(2007.6.7更新)
宇部キャンプ協会
昭和49年4月に宇部キャンプ学校の開校とともに、宇部市でのキャンプの健全な発展と普及に貢献し会員相互の資質の向上を図る目的で設立され現在に至る。(会長:田村和郎)