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Vol.4 First stepはコンビニから

  • 2006年2月24日

Vol.4 First stepはコンビニから

 コンビニエンスストアの弁当やおにぎりは半世紀前にアジアからの留学生に出会い、その後、著者は、在日韓国・朝鮮人や留学生、労働者、難民などを取り囲む「壁」を打ち破るために尽力してきた。入管法の大幅「改正」、最新データを盛り込みながら、戦後補償、外国人学校など今も考えるべき問題についても語る。累計20万部のロングセラーの最新版。「ナチュラルローソン」です。都市部を中心に50店舗(06年2月現在)展開しているコンビニエンスストアですが、中でも、恵比寿南3丁目店(東京・渋谷)は、旗艦店としていろいろな試みを行っており、その動向に目が離せません。

野菜ソムリエお勧めの旬の野菜・フルーツ

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 おいしい野菜を購入する...なんていうことをコンビニエンスストアで期待する人はいないかもしれませんよね。しかし、ここではその願いが叶うのです。エフ・アグリシステムズ(株)が運営するショップ「Ef:(エフ:)」コーナーがあり、野菜ソムリエお勧めの野菜やフルーツが販売されています。旬のおいしい野菜とフルーツにこだわって置いています。東京23区内に1軒だけのイチゴ栽培農家から朝摘みたてのイチゴが店頭に並ぶことも。
 そして毎日、野菜ソムリエが売り場をチェックに来ているので、例えばトマトの選び方、おいしい時期などの専門的な話を聞くことも可能なのです。
 「この辺りでは、生活するだけでなく、オフィスを構えている人も多く、イチゴやブドウなどの食べやすいフルーツはオフィスワーカーにも人気です」とローソンのコミュニケーションステーション広報担当の市川伸さん。
 その他、オーガニックポテトチップスや国産じゃがいもと食塩と油だけのポテトチップス、ドライフルーツなど体に優しいおやつ類、30種類に及ぶミネラルウォーターや有機JASの茶飲料の品揃えも自慢です。

お弁当類もヘルシー志向

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 コンビニといえば、弁当は欠かせないアイテムですが、同店では弁当や総菜類も健康や安全に配慮しています。例えば一度に少しずつ20品目が食べられる弁当や、黒米入りのおにぎり、ひじきなど昔から伝統的に食べられてきた自然素材を上手に調理した総菜などがあります。「コンビニエンスストアのお弁当は高カロリーなのでは?」と心配される方もご安心を。オリジナル弁当は600キロカロリー以下に抑えているのです。
 「空腹を満たすためにコンビニ弁当で済ませる」ではなくて、「健康に気を付けたいからナチュナルローソンのお弁当にしよう」というユーザーも多いそうです。
 その他、インストアベーカリーでは毎日焼きたてのパンが販売されていて、店内にはおいしい匂いが漂っています。売れる分だけ作り、できたてを食べてもらうという姿勢は、安心感を与えるだけでなく、廃棄ロスの削減にも役立っていますね。
 牛乳や豆腐、納豆などの日配品も、原材料や製法なども吟味した製品しか扱っていません。同店のように、毎日使うものだからこそ、身近なコンビニでも安心な商品を置いてほしいですよね。

既存の枠を超えた試み続々

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 店内に入るとまず目に入るのがカフェスタンドです。同店では代官山駅前の移動喫茶からデビューした「モトヤエクスプレス」が入っていて、入れ立てのオーガニックコーヒーやラテが楽しめます。作りたてのコーヒーにはさすがの缶コーヒーも太刀打ちできません。他にはない、こうした手作り感がユーザーを惹きつけます。
 ワインコーナーでは、ワインセラーで適温で冷やされたワインも販売されているのも、同店の新しい試みです。これは温度管理が可能なコンテナで最高品質の状態を維持したままで直輸入する「ヴィノスやまざき」のワインで、本当においしく、吟味されたワインとして、その評判はじわじわと広がっているようです。

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 その他、サプリメントや100%天然植物原料の洗剤や無添加石けん、入浴剤やアロマなども多数取り扱っていたり、ペット用のフードやケア商品も自然志向なのもナチュラルローソンならではのこだわりの品揃えでしょう。
 「美と健康と快適をもっと身近に」がテーマのナチュラルローソン。私達にとり、身近で実感できるLOHASのファーストステップかもしれませんね。

■取材後記  木南繪里(きなみえり)

身近な存在であるコンビニエンスストア。便利であることはその名が示す通りですが、現在のメインユーザーは若い男性が主体です。、女性の場合は、積極的に買い物に行く店ではなく、必要に迫られた物だけを買うことが多いのです。「コンビニエンスストアでも体に良いものや環境に配慮したものが買えれば」と思っていたなか、ナチュラルローソンのこのような取り組みは、女性や健康に気遣う人が買い物をしても居心地の良い店として評価できます。必要なものだけを買うというよりは、「何か他にも良さそうなものはないかな」と探してみたくなるワクワク感があります。
コンビニエンスストアは普段の生活で便利さを感じて利用したいからこそ、良いものを買いたい。女性だけでなく、全ての消費者にとり、仕方がないからここで買うという存在にしないでほしいというのが私の気持ちです。コンビニエンスストアも選ぶ時代がやってきています。

■木南繪里(きなみえり)プロフィール

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1963年生まれ。青山学院大学卒業。編集者を経て、フリーランスライターとして独立。日経MJ、チェーンストアエイジなど流通関連の記事を多数執筆。インターネットサイト「フードリンクニュース」、オレンジページなどでLOHASリポートを執筆したことをきっかけに、現在もLOHAS関連の企業活動を取材中。

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