サイト内
ウェブ

Vol.2 LOHASアカデミー

  • 2006年2月8日

Vol.2 LOHASアカデミー

多岐にわたる分野が魅力

写真

 LOHASの考え方をより深く知りたい、ライフスタイルを究めたい、ビジネスに生かしたいというヒトも増えている。主催するNPOローハスクラブの山口さんはその人気の秘密をこう説明しています。
 「これは、環境問題や、食の安心、安全、心の健康などバランスのとれた生活を営むことが大切な事を多くの方が切実に感じていることが背景にあるものと思われています。
 LOHAS 志向者の関心は、やはり今のところ「食」「健康」と「ヨガ」ですが、最近、自己啓発というか、精神と心の健康に関する関心も高くなっています。」
 「LOHASアカデミー」の内容を調べてみると、6回のプログラムがそれぞれ和のキーワード、旬、粋、美、味、創、生、で括られており、日本文化を基調に新しいLOHASなライフスタイルを提案していこうという講座内容になっています。1回2時間の講座のうち1時間は持続可能な経済、とか代替医療など5つの分野をLOHASライフスタイルとの関係、繋がりを、解説し、残り1時間をその分野の専門家のLOHAS的取り組みを説明することにあてています。テキストとパワーポイントを使って50人の受講生に解りやすくしかも情報量は相当に多そうです。

自分と向き合え自信がもてる。海外研修で資格も

写真

 6回12時間の講座を終わると「LOHASライフスタイリスト」の資格が与えられ、更にコロラド州ボールダーへの海外研修(4泊5日)を終えるとLOHASコンシェルジェに認定されるという。
 更に「このように自分のライフスタイルに役立たせる一方、仕事に生かしたいという方も多くいます。ただ単にLOHASでお金を儲けたいということでなく、社会に役立ち、しかも自分に合った好きな仕事をしていくという考え方です。社会的起業といわれていますが、LOHAS的起業なのでしょう。」と語っています。
 受講者の70%がキャリア女性であり、マーケティングやコンサル、医師、建築士などかなり高度な経験と技術を備えた人たちで、今後LOHASが広まるにつれ、ますます底辺も拡大し活発化するのではないかとうかがわせます。
 エコや環境問題というと女性層にはバリアも高かったが、LOHASは出来ることから環境・食・生活に取り入れていくことが出来るのが人気の秘密なのでしょう。
 また現在六本木ヒルズのみの開催で、地方の方々の受講の要望に応えるため同じ内容で「通信講座」を今月17日より開講しています。テキストとDVDで5回のメールでの質問や問題点についてカウンセリングを行うという。
 マニュアル、映像、ITと3つのメディアを使い新しい通信講座のあり方として注目していいのでは。
 「社会がLOHAS」になっていくにはその水先案内人としてこの様な教育は期待される潮流でしょう。
http://www.lohasclub.org/200.html

■取材後記  木南繪里(きなみえり)

抑圧されず、しかも自然に優しければ、どのような分野でも LOHASは成り立つ。LOHASのあり方は極めて柔軟で広い。だが、本来、日本にはLOHAS的な営みがあったのではないか。それを私たちは忘れていただけのような気がする。

■木南繪里(きなみえり)プロフィール

写真

1963年生まれ。青山学院大学卒業。編集者を経て、フリーランスライターとして独立。日経MJ、チェーンストアエイジなど流通関連の記事を多数執筆。インターネットサイト「フードリンクニュース」、オレンジページなどでLOHASリポートを執筆したことをきっかけに、現在もLOHAS関連の企業活動を取材中。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。