夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。
今回は料理がいやだという「りんごのたね」さんのお悩みです。
◆相談者プロフィール
りんごのたね(36歳女性)
一人の時間ができたら、レストランや居酒屋を食べ歩きたいです。
お悩み相談
5歳と2歳の子どもがいる専業主婦です。
結婚で引っ越さなくてはならず、会社をやめ、親も近くにおらず頼れる人もいないため、働いておりません。
専業主婦でツライことは、毎日の料理です。
学生の頃は実家に住んでいたのですが、母親が毎日手料理を作ってくれ、それをおいしく食べていました。
就職し、一人暮らしを始めて料理の大変さが分かると、忙しさを理由にしてほぼ毎日外食していました。就職を機に都会に出て、おいしいレストランや居酒屋が多いことに感動し、お給料の結構な額を外食に費やしてきたと思います。
しかし、結婚して専業主婦になってしまったので、料理を作らなくてはいけなくなってしまいました。
家で食事をするということは、まず買い物に行き、食料を買って、下準備をして、調理をして、食べて、皿洗いをして、お皿を拭くという作業をこなさなけれなばらりません。
切る、炒める、煮る、そんな調理だけの作業ならばいいのですが、それ以外の作業が面倒を通り越して苦痛でなりません。
買い物に行って安い食材を見つけ、賞味期限が長そうなものを買い、生ものを切ったあとはまな板を洗い、油で汚れたフライパンを洗い、皿を拭いて食器を戻し、机をふきんで拭く。
食べるために何時間費やしているのだろうと思うと本当に気が重くなります。
しかも、娘が幼稚園に通いだしたことをきっかけに、夫のお弁当は毎日作るようになってしまいました。
台所に立っている時間を育児に費やせば、もっと子どもと遊んだり片づけしたりできるのにと思ってしまいます。
また、私が作った料理はおいしいと言ってもらえず、子どもは外食ばかりしたがります。
夫も、おいしいわけではないようで黙々と食べるだけです。なんだかとても虚しい気分になります。
「疲れたからテイクアウトしよう」、「外食してしまおう」、「お給料日だからちょっと贅沢しよう」。そんな、食育も健康も無視して、料理を作らない言い訳を作るために働きたくなってしまう自分がいます。
モチベーションをあげるにはどうすればいいでしょうか?
食の楽しみ方、好みの味やテイストを見つけることから
食育で大切なことのひとつとして「食を楽しむ」ことを挙げることができます。
食は様々な角度から楽しむことが可能です。あなたが楽しめるツボを探してみてください。
たとえば、インターネットで「いいなぁ」と思うステキなお料理の画像を集めてみましょう。
そうすると、自分が好きな盛り付け方やお皿の好みなどが見えてきますので、お気に入りの食器や調理道具を購入してみましょう。
お気に入りのものを使うと管理が苦にならないかもしれません。簡単な料理でも、総菜でも、お気に入りの器に、ステキな盛り付けを真似てみると、おいしさ倍増です。
また、キッチンでは好きな音楽を聴いたり、楽しい動画やテレビを眺めたりしながら作業するのがおすすめです。
買い物の際も「一つで味が決まるスグレモノ調味料を探す」というミッションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
新鮮な味を楽しみながら、家族が喜ぶお気に入りの味に出会えるといいですね。楽しい食卓が一番の御馳走です。
◆回答者プロフィール
海野 雪(うみの・ゆき)
上級心理カウンセラー(日本能力開発推進協会認定)、不登校児童対応アドバイザー(全国webカウンセリング協会認定)など、心理系・教育系を中心に多様な資格を有する。200名以上の相談対応実績あり。