「コン・ユ大優勝」世界的大ヒット『イカゲーム』シーズン2を見るべき5つの理由

遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします！韓流ナビゲーターみんしるです。
韓流イベントのMCやラジオパーソナリティーとしてお仕事をする傍ら、毎日のように追い続けている韓国ドラマ。今年も私的おすすめ作品や見どころなどを熱くご紹介していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。



さて2025年最初にご紹介するのは昨年末Netflixでついに配信となった超話題作『イカゲーム』シーズン2です。
前作となるシーズン1はアジア圏のドラマでありながら今なおNetflix全ての作品の中で視聴数No.1を誇るモンスター級のヒットとなりましたね。私は『イカゲーム』が大好きすぎて何度も見返し、考察動画も漁りまくったほどでして、続編の配信を本当に心待ちにしておりました。

簡単なあらすじをご紹介しますと…

膨大な借金やトラブルで困窮した人々が超高額な賞金を手に入れるため挑むデスゲーム。前回、優勝者となり莫大な金を手にした主人公ソン・ギフン（イ・ジョンジェ）が乗るはずだった飛行機を降りるところからストーリーは始まります。

それから3年。
あの残酷なゲームを終わらせるため優勝賞金を使い、メンコ勝負を持ちかけたスーツ男をひたすら探し続けるギフンでしたが、ある日、地下鉄で男を見たと言う情報を入手します。
前作でデスゲームの運営をしていた黒幕を知るも海に落ち、一命を取り留めた警部ファン・ジュノ（ウィ・ハジュン） と共に動き出したギフンは、自分の目的をなしとげるため再びゲームに参加することを決意するのですが…

配信前なのにも関わらずアメリカのゴールデングローブ賞にノミネートされ、配信がスタートすればあっという間に世界的大ヒット。それだけ世界が待ち望んでいた人気ドラマの続編をみんしる的視点でご紹介していきます。

※以下、ネタバレが含まれる箇所もあります。

1. あのゲームを知り尽くしているのは私たち

参加者が挑むのは子供の頃に誰もがやったような懐かしく素朴なゲームでありながら、失敗すれば「死」が待っているという大きなギャップ。そして生き残った者が巨額賞金をもらえるというルールの中で露わになる人間の本性は私たちの心を大きく揺さぶりましたよね。


さて今回、前回と違うポイントはシーズン1を見た人、つまり視聴者はこのデスゲームについてのあれこれを知っているところからスタートするということです。
ルールはもちろんデスゲームの参加者を集めるメンコ男や○△□の意味、棺に記される十文字、そしてフロントマンの正体などなど。しかし主人公であるギフンはゲームのこと以外、何も知らないまま。

前回と同じ最初のゲームとなる「だるまさんころんだ」では経験者の知恵を発揮し、多くの参加者が生き残れるよう指揮を執りますが、2つ目以降は全く違うゲームなうえに団体戦で、ゲームを続けるかどうかの投票が行われるという新たなルールも加わり、前回の優勝者として皆を導こうとするも全くうまくいかないというジレンマに苦悩するギフンの姿が辛い、切ない…。

さらに「ヨンイル」と名乗り近づいてきた男がフロントマンであることも知らず、それがバレるかどうかの際どいシーンの数々にドキドキさせられます。

それらを踏まえて見るというのが、このシーズン2の醍醐味ではないでしょうか。ちなみにシーズン1の考察を見まくった私的な注目ポイントは、脱落者と共にベッドが減っていくことで少しずつ見えてくるあの部屋の壁。
前回はゲームの種類が描かれていたのですが、今回は一体、何が描かれているのか？そういったプチ情報も知ると、もっと面白くなるはずです。

2. 豪華すぎる出演者たち

今回の『イカゲーム』シーズン2で特筆すべきは、豪華すぎる出演者たちではないでしょうか。イ・ジョンジェ、イ・ビョンホン、ウィ・ハジュン、コン・ユら続投組の他、新たに加わったカン・ハヌル、イム・シワン、パク・ソンフン、イ・ジヌクと韓ドラ好きにはお馴染みの人気男性俳優の面々。

『セレブリティ』のパク・ギュヨンや元IZ*ONEのチョ・ユリなどの女優たちに、『オク氏夫人伝』のイ・ソファン、『ムービング』のヤン・ドングン、『貞淑なお仕事』のカン・エシム、『夫婦の世界』のチェ・グッキなどの名脇役たち。

それ以外にもゲーム参加者の中には見たことある！という俳優が多数出演していて、豪華すぎるキャスティングに目眩がするほどです。

中でもサノス役で強烈な印象を残すT.O.Pことチェ・スンヒョンの復活は多くのファンを喜ばせましたね。以前、彼の主演映画『タチャ 神の手』の公開イベントのMCをさせていただいた者として、彼の演技を再び見ることが出来たことはとても嬉しく思いました。




ただ、少し残念だったことは、もう少し活躍させて欲しかったなと思うキャラクターが数人いること。ですが、その人たちは次回大きく取り上げられると信じて、シーズン3に期待したいと思います。

3. やっぱり凄いイ・ビョンホン

シーズン1で今でも忘れられないのは、最終回でデスゲームの主催者であるフロントマンを演じていたのがイ・ビョンホンだったことを知った時の衝撃です。
私は思わず｢マジか～～～！！！｣と声を出さずにはいられませんでした。

今回はそのフロントマンが身分を隠しギフンと共にデスゲームに参加するのですから、見ているこちらはハラハラドキドキが止まりません。
しかも番号は001番、名前は韓国語で0と1と同じ読みとなる｢ヨンイル｣。
前回001番だった老人の名が｢イルナム｣（数字の1と男という意味） だったことを知る視聴者ならば思わずニヤリとさせるネーミングですよね。

彼がフロントマンだと知らず一緒にゲームをするギフンに、本性を教えてあげたい衝動に駆られます。
フロントマンならではの発言や行動が見え隠れする時はなおさら。
しかもそんな時のイ・ビョンホンの演技がもう絶妙。悪い輩たちを退治する頼り甲斐のある男っぷりを見せたかと思うと、5人6脚ゲームではコマも回せない不器用っぷりでヒヤヒヤさせ、そして時折、フロントマンの冷酷さが顔を覗かせます。この全てを絶妙な演技で見せてくれるのです。

このドラマを3周目に見た時は、ギフンではなくフロントマンに集中して楽しんだのですが、会話の中でも周囲の人とは違う表情をしていたり、怪しいそぶりをさりげなく見せたりするんですね。気づくか気づかないかの細かい演技に脱帽でした。

やはり｢信じて見るイ・ビョンホン」！
すでに1回見た人も、ぜひもう1度、フロントマン目線で見てみてください。このドラマをさらに深く楽しめます。

4. 誰もが応援したくなるパク・ソンフン

今回の『イカゲーム』シーズン2で最後まで生き残ってほしいと誰もが願うキャラクターの1人がトランスジェンダーのヒョンジュでしょう。
最近メキメキと演技力を見せつけているパク・ソンフンが、この役でさらなる新境地を見せています。




イカゲーム参加者のヴィジュアル公開時もその美しさが話題となりましたが、ドラマを見たら彼の演技力も相まって愛すべきキャラクターへと昇華していました。

しかもインタビューによるとこのドラマの撮影当時、昼はヒョンジュを、夕方には2024年の大ヒットドラマ『涙の女王』のウンソン役を演じていたといいます。
6ヶ月も撮影期間が重なっていたそうで、この2つのキャラクターを同時進行で演じてたなんてただものではありませんよね。



パク・ソンフンが演じるヒョンジュはあまりにも自然で、5人6脚でチームとなった年下女性が｢オンニ（お姉さん）｣と呼ぶ姿に思わず頷いてしまいました。
どうしてもお金を手に入れたいという切実な思いが明らかになった後には、誰よりも頼もしく凛々しい姿を見せるヒョンジュ。豪華な出演者たちの中で大きな共感と応援を得た俳優なのは間違いありません。

5. シーズン2の大優勝者はコン・ユ

シーズン2は7つのエピソードで構成されていますが、冒頭から見るものを釘付けにしたのはゲームの参加者をメンコ対決でリクルートする” メンコ男” を演じたコン・ユでしょう。

古くは『コーヒープリンス1号店』、近年では『トッケビ』や最新作『トランク』で常に世の女性のハートを溶かしまくってきたコン・ユが、まさかこんなサイコパスな演技を見せるなんて！ベテランイケメン俳優の域に達した彼が今までのイメージをぶち壊すほどの熱演。その衝撃にヒリヒリいたしました。

あんぱんと宝くじを選ばせるシーンでは、一攫千金を目指す人間の飽くなき欲望を私たちに気づかせ、これ見よがしに大量に残ったあんぱんを踏み続ける” メンコ男”。
その後に続くデスゲームの参加者たちの行動も示唆していて強烈な印象を残します。


あるインタビューでファン・ドンヒョク監督は、あのシーンを撮ったのはとても暑い日で、地面の照り返しで体感温度は38度くらいだったそう。
毎回、一心不乱に踏み潰したコン・ユはあのシーンを撮り終えた後、しばらくの間、歩けないほど足の裏を痛めたそうです。そこから少しずつコン・ユの狂気っぷりが調子を上げていき、あのギフンとのロシアンルーレット対決のシーンが生まれたのだとか。

ちなみに監督は名作『ディア・ハンター』がお好きでいつか自分の作品にあの有名なロシアンルーレットの場面を盛り込みたいと思っていたそうで、コン・ユとイ・ジョンジェのおかげで素晴らしいシーンが生まれたとも話しています。

今まで一度も悪役を演じたことがなかったコン・ユが見せるサイコパスな名演技こそこのドラマの1番の見どころ。
私たちをワクワクさせるベテラン俳優の更なる進化を何度でも堪能してください。


再び世界中で大ヒットとなっている『イカゲーム』シーズン2ですが、賛否両論となっていることも事実です。
ストーリーが完結せずシーズン3への繋ぎ的な位置付けになってしまったからでしょう。
でもやはり、平均点を超える期待通りの面白さなのは間違いなく、果たして一体どんな結末を迎えるのか、俄然楽しみになってきました。シーズン2ではあまりフィーチャーされなかったキャラクターがシーズン3ではたくさん見られることを期待しています。
ということで…
Netflixさま、シーズン3を早く見せてください（笑）

Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1～2：独占配信中、シーズン3：2025年6月27日（金）世界独占配信

みんしる
韓流ナビゲーター。韓流イベントのMCやラジオパーソナリティーとしても活躍中。初めてハマった韓国ドラマはキム・レウォン主演の『屋根部屋のネコ』。今ではNetflix、AmazonPrime、Disney＋、U-nextを駆使し毎日のように韓国ドラマを追う日々。2025年のファンミMC始めは『ボラ！デボラ！』のユン・ヒョンミンさん。元野球選手の彼は歌もトークも上手！しかもアイロンがけやハンドメイドも得意。冷静沈着なイメージでしたが涙もろい面もあり、本当に素敵なジェントルマンでした。