好きなことや趣味を聞かれるのが苦手。夢中になれるものがある人がうらやましい／夫ですが会社辞めました

ある日突然、会社に行けなくなって休職してしまった夫・川田俊。夫のかわりに働いて家計を支える妻・沙月。出口の見えない状況をなんとかしたいと思った妻の沙月は、休日に立ち寄った海で引っ越しを夫に提案します。都心から少し離れた自然豊かな葉山の町で、『主夫』になった夫と、『大黒柱』を担う妻の生活が始まりました……。

神奈川県葉山町在住の漫画家・とげとげ。さんが、ご自身の体験や周囲の方々への取材をもとに、現代を生きる夫婦や家族の在り方を丁寧に描く『夫ですが会社辞めました』。今回は俊のエピソードをお届けします。

大黒柱として家計を支える沙月は、週２回は都心のオフィスに出勤しつつも、基本は在宅勤務できる部署に移動しました。一方、主夫の俊も地元の企業のホームページ制作などを請け負うなど、家事育児の傍ら少しずつ仕事を始めています。そんなある日のこと…

子どもには好きなことに夢中になってほしいけど、興味のあることが特になさそうで心配…。そんな気持ちを抱えたことはありませんか？ 俊も自分自身が「好きなこと」を聞かれるのが苦手で、周囲の様子を見て複雑な気持ちを抱えているようです。時間を忘れて何かに熱中できる人がうらやましい…と思う気持ちは、誰しも感じたことがあるかもしれませんね。





著＝とげとげ。