韓国ドラマや映画を観ていると、ついついラーメンが食べたくなる!という人、多いのではないでしょうか。韓国ではインスタントラーメンを作ったら、鍋から直接食べるスタイルが定番。ラーメンを鍋から豪快に食べているシーンが出てくると、もうたまりませんよね。
レタスクラブWEB編集部が調べてみたところ、韓国ではインスタントラーメンを食べるとき、様々な具材をのせたりアレンジをして楽しんでいる模様。違う袋麺同士をミックスして食べることも少なくないのだとか。
そこで思い出すのが、韓国映画にも登場して世界的話題となった、あのアレンジ麺。今でも反響があるという「チャパグリ」を作ってみました!
さらに、韓国を代表するインスタント袋麺である「辛ラーメン」でお馴染みの農心さんに、韓国のラーメン文化についても聞いてみましたよ。
そもそも、「チャパグリ」とは?
韓国で定番のインスタント袋麺「チャパゲティ」と「ノグリ」を混ぜ合わせて作る、甘辛の汁なし麺が「チャパグリ」。米アカデミー賞とカンヌ映画祭でW受賞を果たした韓国映画『パラサイト 半地下の家族』で、家政婦が8分で作った料理として登場したことは、ご存知の方も多いですよね。
そもそも、韓国では一般的な食べ方なのでしょうか?
農心ジャパン マーケティング部の三浦さんが教えてくれました。
「2013年に韓国のバラエティー番組『아빠 어디가?(パパどこ行くの?)』で登場して国内で話題となり、ポピュラーに。そして、2019年に映画『パラサイト 半地下の家族』で『あの黒い食べ物は何?』と世界的に注目を集めました。弊社ではそういった反響を受けて、2021年に手軽に作れるカップ麺として『チャパグリ』を商品化しました」
――映画に出てきたのも農心さんの商品ですよね。ズバリ、タイアップだったのでしょうか…?
「いえ、実は全然違うんです(笑)。ただ、弊社の商品が韓国では子どもの時から当たり前にある商品なので、日常の食べ物の象徴として登場するということは多いですね」
――チャパグリは異なる袋麺をミックスしていますが、そういった食べ方はポピュラーなのでしょうか。
「はい、韓国では袋麺をミックスして食べるのも人気で、『辛ラーメン 焼きそば(韓国名:ポックンミョン[炒め麺])』と、韓国風ジャージャン麺『チャパゲティ』をMIXした『辛ポッゲティ』というレシピもあります」
――混ぜちゃうと2倍になりますよね?
「そうですね(笑)。それでも韓国では2人前を一人で食べる方も多いです」
2人前でもぺろり!?韓国の袋麺アレンジ「チャパグリ」の作り方
今回は、農心さんの公式レシピを見て作ってみました。
用意するのは、韓国風ジャージャン麺「チャパゲティ」と、もちもち麺のピリ辛海鮮ラーメン「ノグリ」だけ。
まずは鍋に、水1,100mlと「チャパゲティ」「ノグリ」のかやくを入れて沸騰させます。
沸騰したら2つの麺を入れ、煮込むこと4分30秒。
ゆで汁を150ml残して、湯切りします。
茹でた麺に残した茹で汁、「チャパゲティ」の粉末スープと調味油をそれぞれ1袋、「ノグリ」の粉末スープ1/2袋を入れて、よく混ぜ合わせながら30秒炒めたら…
あっという間に「チャパグリ」が完成!!
もちもちの麺に絡む濃厚なソースがたまりません。
辛いものがそこまで得意ではない筆者ですが、農心さんの公式レシピではノグリの粉末スープは1/2袋だけだったので、程よいピリ辛さで美味しくいただけました(辛いものが好きな人は、1袋にするなどアレンジしても良さそう!)。むしろ、そのピリ辛さがクセになる味わいなのです♪
まさに、1人でも2人前食べられる“魅惑の味”!
韓国のラーメン文化が面白い!!
これだけ美味しいラーメンを食べたら、気になるのが韓国のラーメン文化。そこで前述の三浦さんに、さらにお話を聞きしました!
――韓国ではドラマや映画でも、ラーメンを食べるシーンがたくさん出てきますが、ラーメンがお好きなお国柄なのでしょうか?
「韓国では、インスタントラーメンが日本の1.5倍くらい食べられていると言われています。そのくらいラーメン好きの人が多いんですよね。ちなみに、韓国でラーメンといえば、袋ラーメンを指します。そのため、『インスタントラーメン』という言い方をすると『日本ではそう言いますよね』という反応です。
トッポギなど粉ものを食べるお店でも袋麺が提供されていて、辛ラーメンを使ってくださっているお店が多いのですが、韓国のりやネギなどの具材や、コムタンスープで煮込んでいたりとオリジナリティもあります。今でこそ韓国に日本のラーメン店が出店して『日式ラーメン』として人気がありますが、もともと韓国にラーメン専門店はありませんでした」
――そうなのですね!では、韓国を代表するラーメンとも言える「辛ラーメン」の人気の食べ方はありますか?
「日本ではパッケージに書いてある通りに作るのがスタンダードだと思うのですが、韓国では水の量や加熱する時間など、自分好みの調理法や食べ方があるのも特徴です。『自分が作るラーメンが一番好き』という方が多いのではないでしょうか。茹で時間が短い人に長めの人、水は少なめの人など、それぞれ細かいこだわりがあります。袋麺の作り方に正解がないというのが韓国式と言えると思います。なので、ぜひ自分の好きな食べ方を見つけてみてください」
――とある韓国ドラマでは、「辛ラーメン」にキムチをのせて食べているシーンもありました。
「韓国の方に聞くと、古めの酸っぱいキムチは煮込むのに適していて、若いキムチはトッピングする、という方が多いようです。ちなみに僕が辛ラーメンを作るときは、ニンニクを入れて食べるのが好きです」
同じ袋麺でも、三者三様の味わい、アレンジで楽しむのが韓国流なのですね。
最近では、レンジを使った手軽な作り方も注目されていると聞き、実際に「ノグリ」で試してみましたが、麺がモッチモチに!
作り方はとっても簡単!電子レンジ対応の調理器具に、規定通りの水orお湯550mlとかやく・粉末スープ、最後に麺を入れれば、あとは電子レンジにお任せ!! 水から作る場合は、約5分温めて、様子を見てからプラス約2分。お湯から作る場合は約5分が目安です。
いろいろな作り方やアレンジを試して、自分好みのラーメンを見つけるのも楽しそうですね♪ぜひ、お試しあれ!
文=松田支信