今治・鵜島にオーシャンビューの貸別荘「舟宿ひな」 歴史ある島の滞在拠点に

  • 2025年5月7日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 一棟貸しの別荘「舟宿ひな」(今治市宮窪町宮窪)が4月16日で1周年を迎えた。(今治経済新聞)

 一棟貸しの別荘「舟宿ひな」リビングダイニング

 もともと別荘として建てられた同施設。2階建ての屋内にはキッチンやリビングダイニングのほか、ベッドルーム2部屋、ミニライブラリースペースやジャグジー風呂などを備える。最大10人が宿泊でき、目の前には能島や大島・宮窪港など瀬戸内海の景色が広がる。

 経営するのは、大阪出身で9年前に妻の地元である今治市に移住した平井孝彦さん。知人を介して別荘のオーナーと知り合い、不在時の管理を任されるようになったことがきっかけ。オーナーが他県に引っ越したことで宿にする計画が立ち上がり、平井さんが運営・管理を手がけることになったという。

 宿がある鵜島は大島と伯方島の間にある島で、フェリーで行き来する。同宿の周辺にはかつては能島村上水軍の造船所があったとされるなど、史跡の島としても知られるほか、「船折瀬戸」と呼ばれる急流を間近で眺めることもできる。

 島民数はかつて300人を超えていたといわれるが、現在は20人ほどと減少の一途をたどっている。一方、2014(平成26)年には島民の交流の場として「鵜島カフェ」がオープンし、例年、ビーチクリーンには島外から大勢の参加者が来島するなど、にぎわいも生まれている。

 平井さんは「船での来島も含めて、非日常の体験。短期でも長期でも、のんびり滞在を楽しんでもらえたら」と話す。

 現在、大島在住で自然農を営む平井さん。同宿のほかにも、農家民宿「とうかげん」(宮窪町友浦)を経営し、月に1度、ミニマルシェ「とおか市」も開いている。「海のある景色に、いまだにわくわくする」と平井さん。「今後も農業の枠を超えて、日々の暮らしの知恵などを発信していきたい」と意気込む。

 宿泊料金は1棟1泊3万1,000円(大人2人の宿泊料含む、人数追加ごとに変動)。予約はウェブサイトで受け付ける。

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