レジカゴ1つ分が6000円目安だったのに、今は7500~8000円になることもあり、日々食品の値上がりを実感しています。うちの収入は変わらないけれど、よそのお宅は増えているの?物価高の対策はしてるの?など気になる家計の実態を調査しました。
教えてくれたのは▷飯村久美さん
ファイナンシャルプランナー、FP事務所アイプランニング代表。家計相談や各種メディアで活躍中。著書に『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』(KADOKAWA)など。
物価高対策、してる?
■Q.物価高になって、家計で何か対策をしている?
している......60%
していない......23%
どちらでもない......17%
対策として、食費は「値引き品を買う」「最低限必要な分だけ買ってムダにしないことを心がけている」という人が多く、電気代節約のために二重窓にリフォームしたという人も。しかし、ほぼ4人に1人が対策をしていないというのが気になります。
■【プロが解説】支出を把握していないと危うい
日頃から支出を把握していれば、物価高になっても支出を減らす費目を検討するなど調整しやすいのですが、支出が不明瞭だと対応できず、大幅な赤字を出したり、家計が破綻することにもなりかねません。ぜひ、把握を。
■Q.積極的に節約している費目は?(複数回答可)
1位 食費…572人
2位 電気代…399人
3位 外食費…272人
4位 被服費…156人
5位 特に節約はしていない…138人
特に節約をしていないという人も!
外食は、「行く回数を減らした」「ランチだけにしている」など頻度を下げるようにしていて、被服費は、「とにかく買わない」「フリマアプリを利用する」などの声が寄せられています。「社会・経済情勢によって(物価は)変わるので、自分にはどうにもできない」という声も。
■Q.2023年、世帯収入は増えた?
変わらない......66%
減った......21%
増えた......10%
その他......3%
収入が増えた人は10人に1人しかいない!?
物価上昇が続いた2023年。世帯収入が変わらなかったという人が、ほぼ3人に2人。これまでと同じ収入で物価高をやりくりしている状態です。物価の上昇に伴って収入が増えた人は10%のみ。約2割の人は、減った収入で物価高を乗り切らなければならず、厳しい状況になっているよう。
※この調査は『レタスクラブ』のwebアンケートにて2024年1月15日~23日に20~80歳の938人に実施。
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昨年の世帯収入は、およそ9割近くの世帯がかわらない、もしくは減ったと回答しています。うちだけじゃないんだ...と安心する一方、家計の対策をしている人が半数以上で、できる節約を始めなくてはと身が引き締まります。
イラスト/ chillchitta 取材・文/生島典子