寒くなってくると出番が増える鍋。つい、いつも同じ味になりがちですが、マンネリ打破に、<中華の人気メニュー>を鍋仕立てにするアイディアはいかがですか?
いつでもお手頃価格で、おなかいっぱいになるのがうれしい「もやし&豚こま」「キャベツ&豚ひき肉」を主役にしたレシピをご紹介します!
▶︎教えてくれたのは
上島亜紀さん
料理研究家。食育アドバイザーやジュニア・アスリートフードマイスターの資格を持つ。神奈川県の自宅にて料理教室「Cooking Studio A's Table」を主宰。親しみやすさのなかに、キラリとセンスが光る、おしゃれな家庭料理のレシピが人気。
もやしと豚の酸辣湯(サンラータン)風鍋
豚肉のうまみがしみた、酸味のある酸辣湯風の鍋つゆで仕立てる鍋。
「豚こまはそのまま加熱すると、くっつき合って食べにくいので、ほぐして広げておくといいですよ。鍋に豆腐をくずし入れたら、豚こまともやしと重ねて。あとは煮汁を加えて蒸し煮にするだけ。包丁も使わないラクチンレシピです」(上島さん)。
[材料・2〜3人分]
豚こま切れ肉…200g
もやし…1袋(約250g)
もめん豆腐…1丁(約300g)
片栗粉…大さじ1
<煮汁>(混ぜる)
・酒…1/4カップ
・酢…大さじ1と1/2
・しょうゆ…大さじ1と1/2
・とりガラスープの素…大さじ1/2
・塩…小さじ2/3
・水…2カップ
[作り方]
1 豚肉は広げて片栗粉をまぶす。
2 鍋に豆腐を大きめにくずして入れ、1の1/2量、もやし、残りの1を順に広げて重ね入れる。
3 煮汁を加えて中火にかけ、煮立ったらふたをして弱めの中火で4~5分煮る。
4 全体をざっと混ぜ、好みで万能ねぎの小口切りを散らしたり、ラー油をかけたりしても。
* * *
続いて「キャベツ&豚ひき肉」で作る簡単鍋です。
キャベツの豆乳担担(たんたん)鍋
ごまと香味野菜の香りが食欲をそそる、担担味。
「豆乳を仕上げに加えてマイルドにまとめ、子どもも食べやすい味に。豆板醤はお好みの加減でどうぞ。香ばしく炒めたみそ味の豚ひき肉たっぷりで、キャベツもペロリと食べられます」。
【作り方】
鍋にごま油を熱して豚ひき肉、みそ、おろししょうが、好みで豆板醤を入れて炒め、いったん取り出します。鍋にキャベツ(2cm幅)、長ねぎの斜め薄切りを入れ、炒めたひき肉を全体に広げてのせて。煮汁(酒、とりガラスープの素、水)を加えて蒸し煮にし、豆乳と白すりごまを加えてさらに煮ます。ねぎの青い部分(小口切り)をのせてでき上がり! 味をみて、足りなければ塩でととのえてください。
* * *
どちらもうまみ満点の鍋つゆで、シメまで楽しめますよ。酸辣湯鍋は中華生麺と卵で「かきたまラーメン」に、豆乳担担鍋はそうめんで「にゅうめん」にするのがおすすめです!
レシピ考案/上島亜紀 撮影/鈴木泰介 スタイリング/中村弘子 栄養計算/スタジオ食
編集協力・文/singt