夏はとっくに終わったからと、紫外線対策をサボっていませんか?
実は、「しみケア」はこれからが本番! 夏の紫外線で蓄積されたメラニンが肌表面に押し上げられ、しみとして浮き出てくるのは秋になってからなんです。
今回は、秋冬に実践したいしみケア方法をご紹介。「保湿」と「美白」で、今あるしみをこれ以上濃くしないこと、増やさないことが大切ですよ!
▶︎教えてくれたのは
矢吹有里先生
ゆりクリニック院長。整形外科医。東京都済生会中央病院医長を経て現在のクリニックを開設し、女性が美しく健康に年齢を重ねるための医療を提供している。
【保湿】目指すのは保湿による正常なターンオーバー
夏に蓄積されたメラニンを少しでも早く排出するには、肌のターンオーバーを促すことが大事。ターンオーバーを整えるうえで最も重要なのは「保湿」です。乾燥する秋冬は、より徹底しましょう。
■多めの化粧水で保湿
乾燥した肌は角質がたまりやすくなり、ターンオーバーが鈍る原因に。安価なものでもよいので、化粧水をたっぷり使うことが大事です。
■肌をこするのはNG
クレンジングする際は、こすらないよう注意。肌への摩擦が乾燥を招き、しみにつながるからです。皮脂を落とし過ぎないジェルかクリームタイプを使いましょう。
【美白】しみの定着を防ぐのは紫外線対策と生活習慣
日焼け止めや帽子の使用で、秋冬も紫外線を遮断しましょう。しみは放置すると、美容医療でも簡単には取れないほど濃くなります。日々の美白ケアが重要。体の内側からのサポートもおすすめです (下記参照) 。
■何はなくとも日焼け止め
一日の紫外線対策は、朝目覚めた瞬間からスタートを。洗顔・スキンケア後、カーテンをあける前に日焼け止めを塗りましょう。手の甲なども忘れずに。
■健康的な生活も美白ケアのうち
肌のターンオーバーを促すには、たっぷりの睡眠や程よい運動、バランスのよい食事による必要な栄養素の摂取など、健康的な生活も大切です。
体の中からも! しみケアに効果的な栄養素をチェック
必要な栄養素を積極的に摂取して、体の内側からもサポートしましょう。
■ビタミンC
メラニン生成の抑制、コラーゲンの合成を助ける
▶︎ブロッコリー、赤ピーマン、レモン、オレンジ、キーウィなど
■ビタミンA
肌の健康をサポート、抗酸化作用が期待できる。
▶︎レバー、うなぎ、チーズ、バターなど
■ポリフェノール
肌の健康をサポート、抗酸化作用が期待できる。
▶︎ぶどう、ブルーベリー、ココア、紅茶など
■アスタキチンサン
すぐれた抗酸化作用が期待できる、メラニン生成の抑制を助ける。
▶︎えび、かに、鮭、イクラなど
■ビタミンE
抗酸化作用が期待できる、肌の代謝アップに。
▶︎ほうれん草、アボカド、アーモンド、ピーナッツなど
■L-システイン
肌の代謝の正常化を助ける、抗酸化作用が期待できる。
▶︎豚肉、卵、玉ねぎ、小麦、大豆など
■イソフラボン
女性ホルモンの働きをサポート。
▶︎大豆、納豆、豆乳、豆腐など
■しみの改善には医薬品を
毎日2回のんでしみ・そばかすにアプローチ
体の内側からのケアにおすすめなのが、内服薬。のむだけの簡単ケアで、しみを薄くする効果が期待できます!
トランシーノ ホワイトCプレミアム 第3類医薬品 180錠 ¥3,520/第一三共ヘルスケア
気を抜くと、夏の努力が白紙に...なんてことも。体の外側から&内側からの徹底アプローチで、この秋冬もしみケアを途切れさせずに続けましょう!
イラスト/髙栁浩太郎 取材・文/長田由香