夏休みや休日のちょっとしたお出かけも、事前の準備や心がけ、行動しだいで、グッと出費を抑えることができます! 物価高の今、ムダをなくして思い切り楽しむコツをプロに聞きました。
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▶教えてくれたのは
丸山晴美さん
消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナーの資格を持つ節約アドバイザー。中学生の息子が幼い頃から、最小限の出費で休日を楽しむ方法を探してきた。著書に『お金を活かすハッピーエンディングノート』(東京新聞)など。
浪費タイプと堅実タイプの休日、ココが違う!
実際に浪費タイプと堅実タイプはどんな休日の過ごし方をしているのでしょうか。典型例を見てみましょう。
■浪費タイプの休日
・旅行直前にパンフレットで慌てて予約したり
・旅行先でいつもと同じような店に入ったり
・せっかく来たから買わなきゃ!と思ったり
直前でバタバタとお出かけの予約。レンタカーや行き先を吟味する時間もない。当日も行き当たりばったりだったり、欲求にかられて買い物をしたり……。帰宅後にこんなはずではなかったと後悔することも。
■堅実タイプの休日
・事前に料金を比較していちばん安いものを予約
・好きな食材を持参しておトクにバーベキュー
・お土産は数を絞って!その土地のおいしいものを
レンタカーなどは他社と比較し、最もリーズナブルなところで予約。目的地が飲食物の持ち込み可かどうか調べておけば、食費も節約できます。浮いたお金で、現地の新鮮なフルーツをお土産にしても。
計画を立てる前に!休日の浪費を防止する3つのルール
休日のお出かけで大きな出費となる、食事、買い物、お土産代。物価高時代はこんなふうに意識を変えて、出費を抑えましょう!
■その1 買い物をレジャー化し過ぎない
休日のお出かけ先として人気の大型ショッピングモールやアウトレットモール。広くてエンタメ要素もあり、ワクワクしますが、楽しむ目的を「買うこと」にすると、散財の原因になります。アウトレットモールでも、買う店やものを事前に決めると◎。
■その2 出かけることを人にいわない
日帰りでも旅行やお出かけすることを周囲に話すと、お土産を買わざるをえない状況に。それが出費を増やします。必要な人以外に伝えなければ、お土産も最小限ですむので、出かけるときは「こっそり」が断然おすすめ!
■その3 お弁当やデリを積極的に利用する
物価高で、外食代やテイクアウトフードの価格も上昇。目的地が飲食物持ち込み可能な場所なら、食事は家から持っていくのが一番の節約になります。特に観光地の食事代は割高。何となくお店に入っていると、あっという間に散財します。
物価が高い今こそおすすめ!4大高コスパスポット
休日のお出かけ先に迷ったら、利用料はかかっても、自然やおいしいものを快適に楽しめるスポットを選んでみては?週末や連休に人気の公園やバーベキューも、利用料を払うことで混雑を避けて過ごせます。
便利な検索サイトも!持ち込み可でおトクに
■都市型BBQ
入場料を払って好きに食材を持ち込める、都市型のバーベキューが人気です。宿泊を伴うバーベキューは数カ月前の予約が必要ですが、利用料ありの日帰りバーベキューなら比較的予約しやすく◎。家から肉やお握りを持参すれば、支払いは利用料(大人1人約1500円~)だけ。
【ここで検索】
デジキュー(https://digiq.jp/portal/)では全国の4850以上の施設からBBQ会場が検索可能。写真の豊洲にある
「THE BBQ BEACH in TOYOSU」は1000人が利用でき、砂場やステージがあり子どもも楽しめる。
▷丸山さんの持ち込み食材
カレースパイス
カレー味が大好きな子供は多いはず。何にでもかけられるカレー味のスパイスがあると、バーベキューで味変ができて便利です。ご飯系だけでなく、ポップコーンにかけるのもおすすめ。
▷編集部員もおすすめ
マルチグリドル
バーベキュー好きに最近人気のマルチグリドル鍋。大サイズで迫力があるのに、軽くてこびりつきにくく、お手入れもラク! 鉄板マルチグリドル ディープ29㎝ 約720g ¥15,290/ JHQ(http://jhq.co.jp/)
快適ピクニックならここを狙って
■国営公園
入園料は、大人は大体500円以下。国営公園は意外とすいている穴場です。お弁当持参なら食費も抑えられ、時期によってはイベントが開催されていることも。丸山さんおすすめの新潟の「国営越後丘陵公園」など、中学生以下は無料のところも。
アミューズメント化している
■道の駅
観覧車があったり果物狩りができたりと、買い物以外の楽しみ方も広がっている全国の道の駅。栃木県「道の駅うつのみや ろまんちっく村」には、直売所のほかプール温浴ゾーンもあり、大人1020円、中学生510円、3歳~小学生は460円で利用可能。
高コスパ! 競争が激化する
■ホテル朝食
最近は朝食に力を入れているホテルが多く、朝からぜいたくなビュッフェを楽しめるところも。「ホテルグレイスリー京都三条」の朝食ビュッフェ(大人1人2750円)では、イクラ食べ放題やうなぎ料理など豪華メニューを提供しています(宿泊客優先)。
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事前の準備と知識で、お出かけ先の支出額は大きく変わります。コスパを考えた支払い方を意識して、楽しい休日を過ごしてくださいね!
イラスト/本田佳世 取材・文/酒井明子
※掲載している情報は、2023年4月4日現在のものです。ご利用の際は必ずホームページなどで最新情報をご確認ください。
【レタスクラブ編集部】