【#大事な事なので5回言います】SNSで写真にしか見えない切り絵作品が話題

  • 2023年3月16日
  • レタスクラブニュース
あたたかい日も増えてすっかり春がやってきました。桜が開花し、街中でこんな景色を楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。


この画像はハッシュタグ「#大事な事なので5回言います」がついたツイートで、大きな話題となっています。


#大事な事なので5回言います
切り絵です
切り絵です
切り絵です
切り絵です
切り絵です

……え⁉︎
桜の花が細かく、ビルの窓1枚1枚まで陰影がつき、写真にしか見えません。
このツイートでは他に3作品が投稿されています。


ビルの夜景が印象的な作品は、空のグラデーションも魅力的。川面に反射する窓の光まで、細かく再現されています。


無数に広がる星を見上げているような作品も。白く光る星と木や電柱の黒いシルエットが対照的です。木の枝や電線も丁寧に描かれ、とても切り絵には見えません。


橋からビルを眺める景色はもう1枚投稿されています。空の色は明るく、明朝を思わせる朝の光が川面に反射して幻想的な作品です。

こちらの投稿に9万を超える“いいね”がついているのも納得。
投稿者である切り絵作家、斉藤洋樹(@kiriehiro)さんにお話をうかがいました。

__まるで写真のような切り絵、とても驚きました。細かいところまで切り絵で表現されているのが印象的ですが、1枚の制作時間は大体どれくらいなのでしょうか?

斉藤さん
「1日の制作時間は4〜12時間ほどで1ヶ月〜4ヶ月ほどかかります」

__どの作品も幻想的でうっとりしてしまいます。ご自身で撮影された写真から制作されているとのことですが、写真を撮る際、意識されていることなどはありますか?

斉藤さん
「日常の生活を送ったり、街中を歩いている中でふと綺麗に見えた世界を納めるようにしています」

__この度のツイートに9万を超えるいいねがついていますが、作品を見た方々に特に見て欲しいポイントなどがあれば教えてください。

斉藤さん
「特にこだわった点は着色です。1色ずつ自分で絵の具を混ぜて色を作り白い紙に着色したものを、作品の裏から貼って色を入れているんです。その配色や繊細な表現を見ていただきたいです」

__斉藤さんのツイートを機に、切り絵に興味をもった人も多いかと思います。斉藤さんが思う切り絵の魅力はなんでしょうか?

斉藤さん
「私自身が感じている魅力は繊細な表現ができるところです」

過去のツイートを拝見すると、他にも制作された時の年齢とともに、素敵な作品がアップされていました。


情緒溢れる街並みや、桜が切り絵で表現されています。
年齢を重ねるごとに細部まで表現され、写実性の高い繊細な作品となっているようです。





__いずれの作品も魅力的ですが夜空の作品や桜の作品は写真のような美しさを感じます。
現在の作風に至るまでの経緯を教えてください。

斉藤さん
「切り絵を始めた当初は色を入れるのが苦手で多くても2色とかしか使っていませんでした。制作していくうちに自分の求めている世界がその色のポイントからは逃げてはダメな気がして、そこから色々自分で試行錯誤してここ数年の作品になっていると思います」

“色の表現”に注目してみると、過去には美しい夕焼けを描いた作品も。


夕日がしずみ、空が黄色から橙、群青色と、夜の帳がおりる様子がきれいなグラデーションで表現されています。


斎藤さんが手がけた切り絵はハッとさせられるような美しい作品ばかり。
切り絵の面白さだけではなく、普段何気なく見ている景色の美しさにも気づかせてくれるツイートでした。
切り絵の世界、これからもチェックしてみようと思います。

切り絵=斎藤洋樹
文=上田美里

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