値上げ続きで家計をやりくりするのが大変ですが、少しでも食費を節約するために、頼ってほしいのが「もやし」です! もやしは現在も1袋50円以下で手に入ることがほとんど。上手に料理に取り入れることでボリュームが増え、シャキシャキとした歯ごたえが楽しい1品になります。使い方次第でグラタンやつくね、メンチカツなど、家族が喜ぶごちそうにも大変身! 今回は安価なもやしがごちそうになるとっておきのアイデアおかずをご紹介しましょう。
クリーミーもやしグラタン
【材料・2人分】
合いびき肉…150g、もやし…1袋、牛乳…1カップ、ピザ用チーズ…40g、顆粒スープの素…小さじ1、水溶き片栗粉(片栗粉大さじ2、水大さじ3)、サラダ油、塩、砂糖、バター、粗びき黒こしょう
【作り方】
1.フライパンに油小さじ2を熱し、ひき肉を入れてほぐしながら炒める。パラパラになったらもやしを加えて油がまわる程度にさっと炒め、牛乳、スープの素、塩、砂糖各小さじ1/2を加えてひと煮立ちさせる。水溶き片栗粉でとろみをつけ、バター10gを加えて混ぜる。オーブンを250℃に予熱する。
2.1を耐熱容器に入れ、チーズをまんべんなく散らす。オーブンに入れて10〜12分、チーズに焼き色がつくまで焼き、仕上げにこしょう少々をふる。
※オーブントースターで焼く場合は、5〜6分焼く。
(1人分437kcal、塩分3.0g レシピ考案/外処佳絵 栄養計算/スタジオ食)
もやしを使えばグラタンもこんなに手軽に作れます! 具材はもやしとひき肉だけなので、包丁とまな板もいりません。水溶き片栗粉を使えばとろみづけもラクチンですよ。
もやしがごちそうになるおかずは他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。
もやしの照り焼きつくね
とりつくねにもやしを1袋分ふんだんに混ぜ込むと、シャキシャキとした歯ごたえが加わってさらにおいしい1品に。ひき肉・溶き卵・パン粉・塩・こしょうを練り混ぜ、小麦粉をまぶしたもやしを加えて、手でもやしを折るように混ぜ合わせます。フライパンで蒸し焼きにしたら、たれ(しょうゆ・酒・みりん・砂糖)を照りよくからめてできあがり。卵黄につけながらどうぞ。
もやしチキンメンチ
具にもやしをたっぷり入れたメンチカツは、ふんわり軽い口当たり。もやしはあらかじめレンチンして水気を絞り、みそを混ぜておきましょう。肉だねの材料(とりひき肉・おろししょうが・酒・片栗粉・塩・こしょう)ともやしを練り混ぜて円盤形にまとめ、小麦粉・溶き卵・パン粉の順につけて揚げれば完成。もやしに下味をつけておくと、ひき肉より多く入れても味なじみがよくなりますよ。
もやしのかにたま風
かにたまにも、もやしを入れてボリュームアップ。もやし・かにかま・しいたけ・長ねぎをさっと炒めて卵液(卵・スープの素・塩・こしょう)を流し入れ、両面焼いたら器に取り出し、フライパンでほどよくとろみをつけた中華あん(とりガラスープ・酒・片栗粉・しょうゆ・砂糖・水)をかけて。
もやし入り棒餃子
もやしは、あんの材料(豚ひき肉・おろしにんにく・酒・しょうゆ・片栗粉・砂糖・ごま油)をよく練り混ぜてから加えて、手で折りながら均一になるまで混ぜて。あまり細かく折らない方が、シャキシャキした食感を残せます。皮の中央にあんを適量のせて3つに折りたたむようにくるっと巻けば、包む作業も簡単!
もやしは袋のまま保存すると2~3日しか持ちませんが、保存容器に入れて、水にひたひたにつけた状態で冷蔵庫で保存すると1週間ほど長持ちするのでぜひお試しを!水は1日1回替えてくださいね。
文=齋藤久美子(栄養士)