封を開けた後のしょうゆやみりん、小麦粉など、どう保存してますか?
「当然常温!」「こっちはもちろん冷蔵室」と今まで疑いもしなかった、その保存法。案外間違っていることもあるんです。
「おいしく食べ切る買い方&保存法」今回は、間違ってしまいがちな食品の保存法をご紹介します。正しい保存法を知って、鮮度とおいしさをキープしましょう!
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▶︎教えてくれたのは...
島本美由紀さん
料理研究家、ラク家事アドバイザー。食品ロス削減アドバイザーとしても活動中。公式YouTube「島本美由紀のラク家事CH」では家事がラクになるアイディアを発信。著書は70冊を超える。
意外に知らない! 間違ってしまいがちな食品の保存法
■開栓後のしょうゆは【冷蔵】
ペットボトルや瓶入りのしょうゆは、開栓後は風味が飛ぶので冷蔵室で保存を。「調味料はアルコール濃度が高いものと特殊容器を使用したもの以外冷蔵保存」と心得て。
■未開封の豆乳、ジュースは【常温】
未開封の豆乳は1カ月~半年、紙パックジュースは約3カ月、常温で保存可能 (記載の賞味期限を守って) 。開封後はふたをして冷蔵室へ。2~3日で飲み切って。
■開封後のミックス粉は【冷蔵】
小麦粉に砂糖や塩などが混ざっているお好み焼き粉などのミックス粉。これらは開封するとダニが侵入、発生しやすいので、保存用密閉袋に入れて必ず冷蔵保存して。
■フレッシュパックは開栓後も【常温】
最近増えているのが特殊な密封容器入りのしょうゆ。しょうゆが空気に触れない構造なので、開栓前もあとも常温保存でOK。約3カ月を目安に使い切って。
■小麦粉は密閉して【常温】
小麦粉は開封後も常温保存でよい。ただし湿気に敏感でにおいを吸いやすいので、密閉できる保存容器に入れ、直射日光が当たらない涼しい場所に収納するのが◎。
■開封後の乾物は【冷蔵】
かつお節など、開封した乾物類は常温で保存すると風味が飛び変色しやすいので冷蔵保存が◎。クリップでドアポケットの目立つ場所につるすと使い忘れ防止に。
■本みりんは開栓後も【常温】
アルコール度数が高い本みりんは、低温保存だと糖分が結晶化するので冷暗所で常温保存。一方、みりん風調味料はアルコール度数が低いので開栓後は冷蔵保存。
■溶けるチーズは片栗粉を振って【冷凍】
溶けるチーズを冷凍する際は、冷凍用保存袋に入れ、片栗粉適量 (チーズ100gに対し小さじ1が目安) を振りかけて。凍ってもパラパラで、必要量だけ取り出せる。
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冷蔵も冷凍も常温も。ケースバイケースで最適な保存法を選択して、どの食品もおいしく長持ちさせちゃいましょう!
撮影/林 ひろし イラスト/町田李句 編集協力/宇野津暢子
【レタスクラブ編集部】