SDGsを実践する団体や企業が増え、SDGsについて見聞きする機会も多くなってきました。学校でもSDGsについての学習が行われているようで、先日小学生の長男から「SDGsってなに?」と聞かれたのですが、うまく説明できなくて…。これを機会に、SDGsについて親子で調べてみようと思っていたところ、書店でぴったりの本を見つけました!
それが、日本文芸社の『イラスト図解で日本と世界がわかる!親子で学ぶSDGs』(笹谷秀光監修)という書籍です。
SDGsについて、わかりやすいテキストとイラストで解説されており、各項目は【3つのキーワード】にまとめられ、「エスディージーズってなに?」という基本から、日本と世界の「ヤバイ問題・スゴイ取り組み」まで一気にわかります!
例えば、
■日本では1年間でプール2万個分の食料が捨てられている
■1%のお金持ちが「世界の半分」の富をもつ
■パパ、ママ、先生、大人たちは働きすぎ?
■地球温暖化で東京も大阪も水没⁉
■世界とつながるICTってなんだ?
■SDGsの小さい「s」ってなに?
……など、身近な話題と、具体的なデータから地球の「今」と「未来」を知ることができます。
子どもと大人、一人でも親子でも読み進められる内容で、「〜を解決するためにはどんな方法があるかな?」「もし◯◯になったらあなたはどうする?」など議論と思考を促すコメントも。SDGsを自分ごととして捉えることができます。
なお、担当者は次のように語っています。
「(今回の狙いは?)世界的にSDGsについて考える傾向にあるなか、親子でも、子どもひとりでもSDGsについての理解を深める1冊をつくりたいと考え制作しました。SDGsを子どものうちに学ぶと、①日本や世界で起こっていることがわかる、②調べ学習や授業に役立つ、③受験に役立つ、④大人になってから仕事で役立つ、という大きなメリットがあります」
「(今回のイチオシポイントは?)日本と世界の章を分け、それぞれの課題とスゴイ取り組みを解説しています。地球規模の大きな問題ばかりでなく、身近な『食品ロス』や『ヤングケアラー』『SNSの課題』、『マイバッグを使うとどうなる?』『東京圏には人口の3割が集中』といった話題も扱っています。SDGsで扱われる内容が、遠い国の出来事ではなく、自分の身近にも迫る問題であり、自分のちょっとした心がけやアクションが未来を変える一歩につながると実感できる内容になっています」
「(ユーザーへのメッセージは?)テレビでもSDGsについて特番を組むなど注目が集まっていますが、そういった中では、わかりやすい環境問題や気候変動の問題、開発途上国の問題にフォーカスされがちです。しかし実はサステナブルな世界にするためには環境のみならず、『経済・社会・環境』の3つのバランスをとることが大切になります。また開発途上国のみならず、貧富の差、健康問題、都市の問題など先進国にも多くの課題があります。そうしたSDGsの本来の目的を明確にし、世界と日本が抱える課題を浮き彫りにしつつ、解決策を考えるための一助となれるような本を目指しました」
さらに、「SDGsがわかりやすくなる5つのP」、「SDGs=環境問題だけじゃない!経済・社会・環境の3つが大切」など、あまり語られていない、SDGsの根本理解をたすける解説も。調べ学習や授業、受験勉強、さらに教養として身につけるためにも役立つ一冊となりそうです。SDGsの理解を深めながら、地球の「今」と「未来」について親子で一緒に考えてみませんか?
文=秋武宏美