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SDGs×料理家インタビュー 五十嵐ゆかりさんに聞く「私たちにもできるSDGsって?」

  • 2021年8月7日
  • レタスクラブニュース



最近、ニュースなどで「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」という言葉をよく目にしませんか? SDGsとは、貧困、人種差別、人や国の不平等、環境破壊など、地球上の様々な問題を解決するために、2030年までに世界が取り組むべき目標のこと。なんだか難しい気がして「自分には関わりのないもの」と思いがちですが、日々の暮らしの中で私たちにもできることって想像以上にいっぱいあるんです。そこで、料理家の先生に日頃意識しているSDGsについて教えていただきました。第二回目は五十嵐ゆかりさんです。

その野菜、冷凍保存できます!知識を得ることはSDGsの第一歩



「私は料理を仕事にしているので、フードロスをできるだけ減らしたいという思いはいつも持っています。雑誌やSNSで『余った食材活用レシピ』を発信すると反響があって、やはり日頃料理をする皆さんにとっても『食材を余らせて捨ててしまう』というのは身近な問題なのだと感じています。

フードロスを少なくするためのはじめの一歩のひとつに、食材保存法についての知識を得ることがあると思います。余った食材をそのまま保存していたらあっという間に傷んでしまって捨てざるを得なかった、という経験はきっと誰にでもありますよね。食材のストック術や活用レシピを知れば、使いきれなくて捨ててしまうということがほとんどなくなります。

たとえば、もやしは冷蔵だとすぐにべちょっとしてしまいますが、冷凍すれば水っぽくならずに保存することができます。余らせがちなしょうがも、すりおろした状態で冷凍しておけば長持ちしますし、使いたい時にすぐに使えてとっても便利。

食材を捨てずに済むかどうか、それは知識があるかないかで全く違ってきます。今の時代、ネットで検索すれば冷凍の保存方法や余ったレシピの活用方法はたくさん出てくるので、まずはその知識を得ようとすることが大事なんだと思います。ひとりひとりが食品保存についての知識を得ることが、結果的にフードロスの削減につながりますよね」

家庭で取り組めるフードロス削減は「もったいない」と思う心から




「『フードロス削減』とか『SDGs』というと、何やら難しい気がしてしまいますが、まずは食材のロスに対して『もったいない』という気持ちを持ち、解決に向けて行動することからはじめてみるといいと思います。そうすれば、残り野菜でスープを作ってみたり、一度に多く買いすぎないようにしたり、普段特別に意識していなくても実はすでに『家庭で取り組めるSDGs』をやっているのかもと気づく人もいるんじゃないでしょうか。

一度にいろいろと新しいことをやろうと思うと負担を感じて長続きしなくなってしまうかもしれないので、少しずつ取り組んでみようかな、くらいでちょうどいいのではないかと思います。フードロスを意識することが習慣化すれば、私たちにもできることがどんどん増えていくはず。知識が増えることで自分の暮らしが豊かになると考えると、ちょっと楽しくなってくるかもしれません」

取材・文=宇都宮薫

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