今や空前のブームともいえる「糖質制限」。だれでも手軽に始められるダイエットとして定着しましたが、リバウンドしやすいのが難点です。
糖質制限のポイント3つをおさえて、リバウンドとは無縁の身体作りをしましょう。
糖質制限とは、ご飯・パン・麺等のいわゆる「主食」を抜くことを意味します。
糖質は、三大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)の中で「炭水化物」に分類され、1日に約60%摂取することが推奨されています。
炭水化物、いわゆる糖質を食事から抜いたら簡単に痩せられるという思いで、糖質制限を行っている方も多いのではないでしょうか。ですが、糖質制限には「向き」「不向き」があるのです。
糖質制限に向いている方
・BMI(ボディ・マス・インデックス)が25以上の方
・甘いもの、炭水化物をとりすぎる方
・糖尿病の方または糖尿病予備軍、遺伝子をお持ちの方
これらの方は、適正体重を目標にすることで、健康的な身体と心を手に入れられる可能性が高くなるでしょう。
糖質制限に向いていない方
・適正体重の方
・やせ型の方
・食事に気を遣っている方
上記の方が糖質制限を行うと、思ったような結果が出なかったり、かえって心身のバランスを崩し糖質制限を始める前より体重が増えたりするかもしれません。
ただやみくもに糖質制限を行うのではなく、自分に糖質制限が向いているかどうかを考えたうえで、しっかりと主食(炭水化物)、かつ糖を代謝してくれる栄養素を含む食べ物を食べて、きれいに痩せましょう。
(1)糖をエネルギーに変えるビタミンB1を積極的にとる
「疲れやすい、イライラする、甘いものが食べたくてしょうがない」という症状がある方たちは、是非「ビタミンB1」を積極的に摂取して頂きたいです。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるのに必要なビタミンです。
ダイエットは、摂取カロリー<消費カロリーといわれていますが、食事だけを減らすと代謝が悪くなります。
食事(糖質)を減らす→痩せられない→イライラする→ドカ食い→太る、という負のスパイラルに陥る方が多いでしょう。「ビタミンB1」は糖質をエネルギーに変えてくれるので、積極的に食べて頂きたい栄養素になります。
ビタミンB1を多く含む食べもの
・肉類:豚肉
・魚介類:うなぎ、タラコ、甲殻類
・豆類:大豆
・穀類:玄米、発芽玄米
・海藻:のり
是非毎日の食事に加えてみてください。
(2)主食を「未精製のもの」に変えて食物繊維を積極的にとる
糖質制限をしている方は「ただ主食を抜くだけ」になりがちですが、これこそリバウンドのもと! 「食べない」のではなく、主食を、少量でもお腹が満足するような食べ物に変えることで、糖質制限によるストレスやドカ食いを防ぐことができます。
ポイントは主食に、加工が加わっている「精製されているもの」よりも、加工が施されていない「未精製のもの」を選ぶこと。なぜなら「食物繊維が多い」からです。
例
白米→玄米
食パン→ライ麦パン
うどん→そば
いわゆる「精製されていないもの」を選ぶことがコツです。
いかがでしたか? 美味しく食べて、楽しくきれいになる。これが、心も身体も美しくなる方法の近道です。
(管理栄養士/おやこ食育プランナー/美食ライフプランナー やなぎさわえりな
「すべての女性は美しい」をモットーに「食べる」ことを通して自分らしく育児も自分磨きも楽しむメソッドを提案。)
【関連記事】
・ダイエットに今日から始めたい!ヤセ菌が増える食べもの5つ
・おにぎり&スープは痩せにくい!?ランチ選びの落とし穴3つ
・その食習慣NGかも?かくれ肥満になりやすい人の特徴4つ
・見直そう!本気で痩せたいときに試したい食事のルール3つ