美容と健康にいい食べものはいろいろ紹介されていますが、今季注目が集まっているのが「ブラックフード」です。見た目が黒い食べものは、ポリフェノールが豊富で抗酸化力が強く、栄養面でも優れています。身近なブラックフードを取り入れて、抗酸化力を高めましょう!
(1)黒米
黒米の黒色は、アントシアニンによるものです。アントシアニンには、目の健康を守る働きに加え、一緒に食べたものの糖や脂肪の吸収を穏やかにして内臓脂肪の蓄積を抑える働きが期待されています。毎日のご飯に黒米を混ぜて炊いたり、黒米だけを茹でてライスサラダにしてもいいですね。
(2)黒豆
黒豆の黒もアントシアニンの黒です。黒豆にはアントシアニンだけでなく、糖が脂肪細胞に蓄積されるのを防ぐ働きのあるサポニンや、大豆イソフラボンも含まれています。一晩水で戻して、ご飯と一緒に炊いたり、蒸してサラダや酢漬けにしても◎。
(3)黒ゴマ
ごまは、抗酸化ビタミンであるビタミンEが豊富な食材です。さらに、ゴマに含まれるセサミンには肝臓の機能を高める働きがあり、アルコールを好む方にもおすすめです。ゴマは堅い殻に包まれているため、そのまま食べても栄養を吸収できません。必ずすってから使いましょう。
(4)黒糖
黒糖は、東洋医学において内臓を温め、冷えを解消する食材に分類されています。また、黒糖に含まれるポリフェノールには、お肌の炎症を軽減し、シミの元となるメラニンを作り出す酵素シロチナーゼを抑える働きもあるそうです。身体にもお肌にもやさしい甘味料ですね。ただし、糖であることはかわりないため、プラスで摂るのではなく、白砂糖と置き換えて使いましょう。
(5)黒酢
黒酢とは、発酵熟成過程によって、自然に褐色もしくは黒褐色になった酢です。アミノ酸と有機酸、ビタミン、ミネラルが、通常の酢より豊富で、かつ長期熟成により酸味がまろやかになっていて、口にしやすいのも特徴です。また、酢には、一緒に食べたものの糖の吸収を穏やかにする働きや、カルシウムの吸収をサポートする働きがありますから、美容と健康に欠かせない調味料です。
注目のブラックフードは、意外に身近にあります。毎日の食生活に取り入れて、美容と健康に役立てたいですね。
(美養フードクリエイター 岩田まなみ)
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【参考】
※成分情報 黒米 – わかさ生活
※成分情報 アントシアニン – わかさ生活
※メタボリックシンドロームとアントシアニン – わかさ生活
※成分情報 サポニン – わかさ生活
※成分情報 セサミン – わかさ生活
※【産官学との共同研究】黒糖から炎症を抑える成分を見出しました – 常盤薬品
※沖縄産純黒糖の抗酸化能と糖類分解酵素阻害活性(PDF) – 沖縄県工業技術センター
※お酢の継続摂取で内臓脂肪が有意に低下!メタボリックシンドロームの予防に期待 – ミツカン