思春期を迎える前から、スキンケアやコスメに興味を持ち始めるお子さんが増えているようです。子どもにお化粧品なんてまだ早いとお考えのお母様もいらっしゃるかもしれませんが、紫外線や大気汚染の気になる今の時代では、お子さんでも正しいスキンケアの知識を身につけていることが大事です。今回は、母親が子どもに教えたい正しい洗顔法を美容ライター・コスメコンシェルジュの筆者がご紹介します。
小学校高学年にもなると、おしゃれに関心の高い女の子は、メイクやコスメ、スキンケアのことをファッションの一環として関心を持たれることが多く、子どものスキンケアはいつから始めたら良いのか? 疑問に感じるお母様も多いようです。結論からいうと、お子さんのスキンケアを小学校高学年頃からは、基礎的なケアを行うことがオススメです。ただし、特別なことをする必要はなく、まずは基本的なプロセスを身につけることからスタートするのが良いでしょう。
それでは、なぜ子どもに基本的なスキンケアが必要なのでしょう? 答えは簡単です。平均して、小学5年生くらいから皮脂の分泌が激しくなってきます。男性は、ホルモンの影響で10歳を境に右肩のぼりで皮脂分泌が盛んになります。女性も男性ほどではありませんが、10歳から20歳まで皮脂分泌は増える一方。過剰な皮脂は、ニキビのもとになることも。10歳になったら、男女ともに正しい洗顔を自ら行えるようにしておきたいのはそのためです。
一貫したスキンケアが必要になるのはなぜ?
また、洗顔後の肌はお子さんでもバリア機能が低下することがあるので、空気が乾燥している時期には保湿が必要になります。さらに、夏には紫外線対策が必要ですので、その塗り方、落とし方も含めて、一貫してスキンケアを行うことは、決して間違いではなく、早すぎるということはないのです。ただし、正しいスキンケアのやり方を知ることが重要です。やり方やアイテム選びを間違るとかえって体に悪い影響を及ぼしかねないので、ぜひ、親子で確認してみてはいかがでしょう。まず、ぜひお子様にレクチャーしていただきたい、正しい洗顔法は次の通りです。
1.顔に髪がかからないようにピンやゴムで留める。
2.まず手についた汚れを落とす。
3.ぬるま湯で顔をぬらす。
4.手のひらに洗顔料を適量出して、ぬるま湯を加えてよく泡立てる。
5.こまめにぬるま湯を加えながら空気を巻き込むようにふんわり泡をつくる。
6.泡をころがすイメージでくるくると顔にのせる。
7.おでこや鼻は皮脂分泌が盛んなので泡をのせるのを忘れずに。
8.ためたお湯ではなく、必ず水道の水で泡を流す。
9.だいたい1分間くらいを目安にすすぐ。
10.髪の生え際や小鼻など、すすぎ残しに注意!
11.やわらかいタオルでぽんぽんと吸い込むように水分をとる。
いかがでしたか? 洗顔は、健やかなお肌をキープするために必要なものです。外と中からの汚れ、その両方を取り除くことが大切なので、これを機会にお母様も正しい洗顔をおさらいされてみるのもいかもしれませんね。
(美容ライター/コスメコンシェルジュ 斎藤明子)
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【参考】
※「日本化粧品検定 2級・3級対策テキスト コスメの教科書」(2016年)主婦の友社
※資生堂キッズのためのキレイクラブ
※花王スキンケアナビ