いつの季節も女性を悩ませる冷え。これからの季節は、手足が冷えて眠れないという悩みも多くなるのではないでしょうか。本来眠る前には、副交感神経の働きが高まり、深部体温を下げるために手足の血管が開いて手足が温かくなります。そして自然な眠気が訪れるのです。でも、寒さから手足の血管を閉じている交感神経が優位な状態では、身体はリラックスできず安眠できません。そんなツライ夜におすすめの「手足を温める飲み物」を3つご紹介します。
(1)生姜湯
生のショウガに多く含まれる辛味成分「ジンゲロール」には、末梢部の血管を広げて血液の流れをスムーズにする働きがあります。そのため、身体を芯から温めるのには向いていないのですが、手足を素早く温めたいときにおすすめです。すりおろしたショウガに、お湯とハチミツを加えて生姜湯にして飲みましょう。
(2)抹茶
茶葉のうま味成分「テアニン」には、脳内にα波を出現させ、気持ちをリラックスさせる働きがあります。それに加えて、筋肉を緩ませて血流をスムーズにする作用もあるため、手足の冷えの解消効果が期待できます。寒い時は身体が強張り、緊張していますから、抹茶を飲んでリラックスして睡眠につきたいですね。
(3)ココア
ココアの原料であるカカオに含まれるポリフェノールには、血管を広げ血流をスムーズにする働きのあることがわかっています。実際、ココアにはショウガと同程度の冷えの改善効果が認められています。ただし、これはカカオポリフェノールによるものですから、ココア風飲料ではなく、純ココア(ピュアココア)を飲みましょう。また、ココアにもカフェインが含まれますが、微量ですのでご安心を。
本来、睡眠中は副交感神経が強く働き、血流がスムーズになることで酸素と栄養が細胞に届けられ、1日の身体の疲れを癒します。このほか睡眠中には、その日の出来事を整理して気持ちをリフレッシュする作業も行われるといわれています。ココロと身体の健康のためにも、夜は血流をスムーズにして眠りにつきたいですね。
(美養フードクリエイター 岩田まなみ)
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【参考】
※成分情報 ジンゲロール – わかさ生活
※成分情報 テアニン – わかさ生活
※ココアの冷え性改善効果 – 森永製菓