先日ご紹介した「料理がぐっと美味しくなる“油の使い分け”技」、ためしていただけましたでしょうか? 2週間ほどすると、今まで通りのレシピなのに料理の味が変わり、また体調も良くなったように感じていただけると思います。ごま油、太白ごま油、オリーブオイル、そして大量使いのときにサラダ油の4種の油を使うのが基本ですが、さらにもっと極めたいという方に、ラインナップを増やした「油の使い分け技」上級編をご紹介します。
玄米を精製するときに出る米ぬかと胚芽から採れる油。サラダ油の原料は大豆やなたねなど海外からの輸入品がほとんどですが、米油は国産の米が原料の油です。サラダ油より値段は高めですが、香りも味も淡白どんなジャンルの料理にも使えて便利。筆者はキッチンに常備しています。
以前、男性の料理誌編集者に「ごま油とオリーブオイルの使い分けをしたら調子がいいんです!」と話したら、「僕はごま油だと強すぎるので、中華とエスニックにはピーナッツ油を使っているよ」と教わり、以来“上級編”としてピーナッツ油も常備品となりました。ナッツらしい独特の芳香が特徴で、中華や、タイ料理などエスニックメニューのときに重宝します。スーパーのアジア食材コーナーにあります。
えごまはシソ科の植物で、緑の濃い野菜に多く含まれるα-リノレン酸が豊富です。脳細胞を活性化したり、血液の流れをよくして血圧を下げる、アトピーなどアレルギー症状を解消するというαーリノレン酸に期待できる健康効果が豊富なため、えごま油はメディアで話題になっています。熱に弱いのでサラダなど生食がおすすめ。味も食べやすいので筆者はドレッシング作りに愛用しています。
海外セレブから注目され、日本でも医師が「食欲を抑える」「中性脂肪を減らす」などのダイエット効果を発表したことで人気に火がついたココナッツオイル。朝のコーヒーやスムージーにまぜたり、スープや炒め物など普段のメニューにも広く使えます。ただし好みが非常に分かれます。筆者はココナッツ特有の香りにどうも慣れませんでしたが、同世代の友人は毎日採って、実際に体重減できた人もいます。興味がある方はおためしください。
いかがでしたか? 普段の料理がワンランクアップする油の使い分け、ぜひお試しください。
(フードライター&エディター 浅野陽子)
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