11月15日は「昆布の日」なのだそうです。昆布は、ミネラルや水溶性食物繊維が豊富な和のスーパーフード。出汁だけでなく、昆布を食べることで腸内フローラの健康を保つ効果や、美髪効果も期待できます。昆布が和のスーパーフードといわれる理由をおさらいしてみましょう!
(1)腸内フローラの健康に
昆布のネバネバ成分である水溶性食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内フローラの健康をサポートします。腸内には、細菌を排除するはたらきを持つ「免疫細胞」の約7割が集中しているといわれています。ですから腸内フローラを健康に保つことは、身体の健康と直結するのです。
(2)ダイエットに
水溶性食物繊維がヤセ菌と呼ばれる腸内細菌によって発酵分解される際に作り出される「短鎖脂肪酸」は、「脂肪の蓄積をブロックする」「食欲をコントロールして満腹感を持続させる」「脂肪の燃焼をうながす」などの働きで、総合的に肥満の予防に役立つ成分として注目されています。また、海藻の色素成分「フコキサンチン」には、脂肪の蓄積を防ぐ働きに加え、すでに蓄積された脂肪をエネルギーとして燃焼するよううながす働きのあることもわかっています。
(3)デトックスに
水溶性食物繊維には、「腸内で糖や脂肪を包み込んで吸収を穏やかにする働き」「老廃物を吸着して体外に排出する働き」があり、腸内のデトックスをうながします。また、昆布はミネラルが豊富です。体内で水分バランスを保つカリウムやナトリウムなどのミネラルは、身体に吸収されにくい栄養素なのですが、昆布に含まれるミネラルは約80%が体内に吸収されるといわれています。むくみの原因となる老廃物を含んだ水分の排出をサポートし、デトックスに役立つのです。
(4)美肌・美髪に
昆布のネバネバ成分のひとつ「フコイダン」には、ビタミンEと同程度の抗酸化作用があります。さらに、古くから“海藻を食べると髪がきれいになる”といわれているように、毛母細胞を活性化させる働きもあるそうです。お肌と髪の健康にも昆布を食べたいですね。
出汁に使うことが多い昆布ですが、昆布そのものを食べることで健康効果が期待できます。おぼろ昆布や昆布粉末なら、お味噌汁やお吸い物、和え物に加えることで、毎日手軽に昆布を摂ることができますね。昆布粉末と梅干しをお湯で溶いた梅こぶ茶もおすすめです。
昆布は、うま味成分も豊富な食材です。お料理が美味しくなって美容と健康に役立つ昆布を、毎日の食卓にもっと取り入れてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田まなみ)
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【参考】
※昆布の効能 - 日本昆布協会