昔から言い尽くされてきた「オトすなら彼の胃袋をつかめ」ですが、メニューは何を思いつきますか? 婚活女子の年齢層も広がり競争も激しい昨今、定番の肉じゃが・ハンバーグはもう古い! 「狙いすぎ」と引かれてしまいます(あくまでも筆者の持論ですが)。フードライターで食の取材歴15年以上、家でも毎日キッチンに立つ筆者が「相手に気づかれずハートをワシづかみ♡」状態にする伝家の宝刀メニュー(しかも簡単)、秋冬版をお伝えします。
さんまの素晴らしい点といえば「さばく」作業が不要なこと! さんまは骨と頭の固い部分以外すべて食べられます。コツは塩の量とふるタイミング。洗って水気をペーパーでふき、1尾に小さじ1/2をしっかりふる、焼く15分前にふる(臭みが取れ、旨味全開に。出た水気はそのままで)。これさえ守れば付属の魚焼きグリルでも、フライパン(油を引いて両面各4分)でも絶対うまく行きます! さんまが大きくてグリルに入らなければ、半分に切って焼いても大丈夫です。焼く間、ごはんと簡単な汁物を作って定食完成。
あの湯気から出る「幸せ感」の威力は圧倒的。なのに鍋ほど簡単で(材料を切って煮るだけ)、おいしい秋冬の料理はありません。どんなレシピでも、少々段取りが間違ってもおいしく仕上がり、湯気の幸せ効果で相手は半落ちです。さらに、ごはんを少量炊いておき、溶き卵と小口切りのネギで卵ぞうすいを作って完落ちさせましょう。卵と一緒にめんつゆをごく少量だけ入れると、味が決まりやすくなりますよ。
「温かい味噌汁=母性」という、日本男児独自のイメージをうまく使いましょう。おかずと一緒に味噌汁を作るだけでも十分ですが、さらに豚汁やけんちん汁のような具材が3つ以上入っているものだと「すごく料理上手で家庭的な子だ!」と強烈に印象づけられます。さんまや鍋よりもやや難易度が上がるのでだしは市販品を使って具材と一緒に煮込むと手際よくできます。だしでモタモタすると焦ってしまうので、昆布やかつお節から頑張って取らないのがコツです。
おでんも手作りするとインパクト大です。しかし手がかかるのは、実は大根とゆで卵の皮むき作業だけ。前夜に大根を4cm厚さの輪切りにして、おでんだし(市販)で一度沸かしてから弱火で約50分コトコト煮ておきます。同時にゆで卵(一人2個くらい)を、別鍋で水から沸騰させ3分ゆでて冷水につけ皮をむいておきます。当日はこの大根(だし汁も)とゆで卵を液漏れしないタッパーで持参し、ちくわやさつま揚げ、がんもどきなどのおでん種と一緒に鍋で沸かし、20分ほどおけばできあがり。
いかがでしたか? 婚活料理は「さりげなく・ささっと」がキーワードです。しかし婚活のタイミングは必ずしも秋冬に起きるとは限りません。春夏にぴったりのメニューも半年後にご紹介します!
(フードライター&エディター 浅野陽子)
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