起きるのがつらい寒い朝、お湯を注ぐだけのインスタントスープは重宝しますが、粉末にした「だし」がメインで具材が少なくあとでお腹が空きやすいですよね。これに冷蔵庫で余っている野菜や冷凍食品をプラスして、簡単な「ヘルシーな冬のごちそうスープ」はいかがでしょう? フードライターで食限定の取材歴15年以上、家でも毎日キッチンに立つ筆者がおすすめアレンジを紹介します。
じゃがいもベースのクリームスープときのこ類は相性ばっちり。きのこは包丁を使わず、手でちぎっても切れるので手軽です。スープを溶かす分量のお湯を鍋で沸かし、好みのきのこ適量(1人分ならしめじ1/3束など)の石づきを切って細かくほぐして入れ、1分ほど煮て粉末スープを混ぜればできあがり。もぐもぐ具材を食べると食べ応えがあります。
コンソメスープは、だしだけで満足感がほとんどないので、余った大根やにんじんなどの根菜を少量入れると立派な一品になります。皮をむいてサイコロ状に切り、鍋に水から入れて沸騰させたら火が通るまで4−5分煮ます。そこに粉末スープをまぜるだけ。根菜はきのこより固いので、水から入れて数分煮込むのがポイントです。とても体が温まりますよ。
キャベツも余りがちな食材ですよね? 少量を角切りにします。鍋にお湯を沸かし、キャベツを入れて1-2分ゆがいて(火が通りやすいので短時間でよい)、粉末スープをまぜます。キャベツはトマト系のスープにとても合います。あれば最後にバジル、オレガノ、パプリカなどの乾燥ハーブを少量ふるとさらに風味豊かになるのでおすすめです。
お弁当用などに買って、少量だけ余っている冷凍餃子はありませんか? これは最近出ている「鍋」風味のインスタントスープに入れると、とても合います。上の方法同様、少しお湯で冷凍餃子を煮込み、そこにスープの素を入れてください。おにぎりを添えればボリュームのある昼食にもなります。夕飯で市販の「鍋だし」を使って鍋料理にするときも、冷凍餃子は男性や子供に大好評なのでぜひお試しください。
上に挙げたものはすべて「鍋を使う」アレンジですが、最も時短レシピがこれ。粉末コーンポタージュをマグカップで作る際、お湯を注ぐときにコーン缶(ホールタイプ)の汁気を切って、大さじ1-2ほど一緒に入れてみてください。コーン+コーンという糖質同士のあまり栄養的には完全でないレシピですが、ちょっとでも具材が食べたい、でも包丁や火を使っている時間はない! というときにおすすめです。
いろいろ紹介しましたが、実は全部「粉末スープ」というだしのかたまりに、野菜や餃子など具材のだしがさらに重なることで、味わいが深くなります。簡単ですが、ぐっと一味おいしくなりますよ!
(フードライター&エディター 浅野陽子)
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