野菜好きの女性を中心に、いま注目度が上がっているフランスの伝統おかず「キャロットラペ」をご存知ですか? にんじんを千切りにしてオリーブオイルと酢であえるだけのシンプルなサラダですが、ツナ缶、ドライフルーツ、ナッツ、生の果物や野菜など何を加えても相性がよく、アレンジ無限で4−5日冷蔵庫保存でき、ワインのおつまみにも合う忙しい女性にぴったりの万能レシピです。フードライターで食限定の取材歴15年以上、家でも毎日キッチンに立つ筆者が特に重宝しているアレンジをご紹介します。
キャロットラペの基本の作り方は、にんじん1本を5〜6cm長さの細い千切りにして、塩ひとつまみ、酢(白ワインビネガー)・油(オリーブオイル)各大さじ1とよくあえるだけです。しかし「にんじん1本」でも大きさは様々で季節によって味も変わるため、これをベースに米酢やサラダ油に変えたり、にんじんの香りが強すぎる人は、電子レンジにかけてから(600w30秒ほど)調味料を加えたり、アレンジは自在。しかも、どう作ってもおいしくできるのがよいところです。手間なく何度も作りたい人のため、「キャロットラペ専用」というドレッシングも登場しました。
「今晩のおかず、どうしよう?」とみんな頭を悩ませていますが、それは主菜(メイン)の話。慣れてくるとメインは思いつきますが、結構困るのが副菜です。特にハンバーグやソテーなど肉をメインにした場合、「野菜を摂らなきゃ」と思うものの、もう1品作る元気がなく、トマトやきゅうりを適当に切って終わり、なんてことも多いのではないでしょうか? こういうとき、作って4−5日保存できるキャロットラペは本当に便利。プチトマトを小さく切って混ぜればさらに野菜も増えますし、また缶詰のツナ缶を、油を切って少量混ぜてもとてもおいしく食べられます。具材が増えるので、足りなければ塩少々を足してください。
朝食に、フルーツを混ぜたキャロットラペもおすすめです。むく手間がありますが、オレンジやグレープフルーツの実を混ぜてキャロットラペを作ると、ほんのり効いた塩味とフルーツの自然な甘みが合わさってとても美味。小さく切ったキウイもOKです。ビタミンCも摂れるし、見た目のフレッシュさからとても気分が上がります。目玉焼きとトースト、コーヒーを添えればまるでホテルのような朝食が完成。
にんじんが嫌いな子供は結構いますが、レーズンが嫌いな子はあまりいませんよね。キャロットラペはドライフルーツとも相性が良く(本当に便利なレシピです)、レーズンのほか、プルーンやドライあんずを入れてもとてもおいしく仕上がります。にんじん嫌いの大人にもおすすめで、また「酢豚の中のパイナップルが大嫌い」のように甘×塩味が苦手な大人も、これだけは大丈夫だった、という人いました。
ピーナッツ、アーモンド、くるみなどを粗いみじん切りにして混ぜるとワインのおつまみになり、さらに「野菜を食べながらお酒を飲んでいる」とヘルシー感も沸いて喜ばれます。ナッツはなんでも良いのですが、油をひかないフライパンで、香ばしい香りが出るまでから煎りしてから刻んで混ぜてください。仕上がりが格段に違います! ドライフルーツをプラスするとさらに味も見た目も高級感倍増!
いかがでしたか? おもてなしの前菜としても、数日前から作っておけるキャロットラペは重宝します。ぜひ作ってみてください!
(フードライター&エディター 浅野陽子)
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