秋はいろんな食べものが美味しい季節です。特にサンマは「秋刀魚」と書くほど、代表的な秋の味覚。焼いてよし、刺身でよし、食べ方もいろいろです。でもサンマは、鮮度などによって味がだいぶ変わってきます。どうせなら質のいいものを食べたいですよね。魚屋やスーパーで購入する際の目利きも重要です。今回は、料理研究家の筆者が「美味しいサンマを選ぶ4つのポイント」についてご紹介します。
サンマが新鮮かどうかを見分けるポイントとして、口先の色で判断する方法があります。鮮度が落ちてくると、口の先が黄色から茶色っぽく変化していきます。ですから選ぶ際は口先の色を見て、黄色いものであれば新鮮であるということになります。
「新鮮かどうかを判断するのに目を見る」は、魚全般にいえることです。黒目の周りが透明で澄んでいるものは、新鮮であるといえます。鮮度が悪くなるほどに、白く濁っていきます。
魚は表面よりも、内臓のほうが先に悪くなって傷んでいきます。すると、お腹のあたりに弾力がなくなり、やわらかくなります。ですので、触ってみて硬いものを選ぶべき。購入の際に確かめることもできますが、スーパーなどでのそういった行動は周りの迷惑になり、注意を受けかねないので気をつけましょう。
そのサンマが美味しいかどうかで大事なのは、鮮度ともうひとつ、どのくらい脂がのっているかでしょう。脂がのったものを見分けるポイントは、身の厚みです。頭から背中にかけて、全体的に厚みがあるサンマは脂がのっている証拠。旬の魚ならではのジューシーな味が楽しめます。
いかがでしたか? 美味しい魚を、一番美味しい時期に食べられるのは本当に幸せなことです。短い期間ですから、いい状態のものを選びたいですよね。しっかり目を光らせて選ぶようにしましょう。
(料理研究家 オガワチエコ)
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