キュウリやミョウガなどの夏野菜は、そのまま食べてもおいしいのですが、お漬物にするとこれがまたおいしいですよね。糠漬けはお手入れが大変ですが、味噌粕床ならお手入れも簡単で、生野菜をそのまま食べる+αの栄養素をとることも出来ますよ。
(1)植物性乳酸菌
味噌も酒粕も発酵食品なので、味噌粕床につけこむことで、植物性乳酸菌をとることができます。植物性乳酸菌は、ヨーグルトなどに含まれる動物性乳酸菌に比べ、生きて腸まで届く確率が高いといわれています。また、日本人にとって古くから親しんできた乳酸菌のため、相性もいいとされています。漬けている間に、野菜の糖分を分解してうま味や風味を作り出してくれるのも、植物性乳酸菌の働きです。
(2)ビタミンB群
ビタミンB群は代謝に欠かせないビタミンで、栄養ドリンクなどにもよく配合されていますね。味噌や酒粕には、ビタミンB群も豊富です。野菜はビタミンB群が少ない食べものですから、漬物にすることでビタミンB群をとることができます。
<作り方>
味噌と酒粕、同量を混ぜるだけでOK。甘い味がお好みの方は、酒粕を多くすると甘くなります。夏場は、野菜室で保存しましょう。
<漬け方>
野菜を塩揉みしてから漬け込みます。夏場であれば一晩で浸かりますが、しっかりと味を染み込ませたい方は、長く漬け込んでください。
<お手入れ>
糠床と違い、味噌の塩分や酒粕のアルコールが含まれていて傷みにくいため、毎日かき混ぜるなどのお手入れは必要ありません。ただし、野菜を漬けていると水分が出てきますから、余分な水分は捨てましょう。
味噌の塩分は、同じ分量であっても塩をそのままとるより約30%の減塩効果があるといわれています。お手製の漬物で、夏野菜をおいしく楽しんでみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
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【参考】
※漬物の豆知識 - 樽の味
※酒粕ってどんなもの? - 大関
※みその効用 - みそ健康づくり委員会
※体の疲れに良いビタミン - 武田薬品工業