シャンプーは清潔感を保つために欠かせない毎日のケアですよね。シャンプーを行うことは大切ですが、やり方を間違えると髪が傷む原因となることをご存じですか? 今回は薬剤師・美容研究家である筆者より、髪を傷めないための正しいシャンプーのやり方をご紹介します。
ダメージヘアとはキューティクルがダメージを受けた髪のことをいい、髪表面のキューティクルが剥がれたり、めくれあがったりといった状態を指します。洗ったりすすいだりするシャンプーの間は髪同士がこすれやすく、強い摩擦がかかるとキューティクルが剥がれやすくなり、ダメージの原因となります。
正しいシャンプーの手順は、ブラッシング、予洗い、シャンプー、すすぎです。それぞれにポイントがあるので見ていきましょう。
頭皮ケアにも大事な「ブラッシング」
髪のもつれを取るために行います。髪は濡れると絡みやすくなりますが、シャンプー時に髪が絡まると無理な力が入り、キューティクルがダメージを受けやすくなります。そのため事前に髪のもつれをとることが大切です。このとき使うブラシやくしは、目の粗いものを選ぶようにしましょう。手を添えながら毛先のもつれを優しくブラッシングし、もつれが取れたら頭皮から下に向かって優しくブラッシングしましょう。
シャンプーによる負担をグッと減らす「予洗い」
予洗いとは、シャンプー前にぬるま湯(38~40度程度)で髪と頭皮の汚れを落とすことををいいます。予洗いすることである程度の汚れが落ちるだけでなく、髪と頭皮が十分に濡れてシャンプーの泡立ちがよくなります。シャンプーの泡立ちは、髪同士の摩擦を防ぐ働きをしてくれるので重要です! 予洗いは髪全体をしっかりと濡らすのがポイント。2分程度行うとよいでしょう。
シャンプーは泡で洗うのがポイント
シャンプーを適量手のひらに取って泡立てましょう。泡立てるのが苦手な方は、泡立てネットを使うと簡単にモコモコ泡が出来るのでおすすめです。その後、何箇所かに分けて泡を頭皮からつけていきます。指の腹でマッサージするように頭皮を洗っていくことがポイントです。髪はシャンプーの泡が行き渡れば汚れは落ちるので、擦りすぎる必要はありません。
「スタイリング剤しっかり」の人はプレシャンプーを!
ワックスやスタイリング剤をしっかり使っている場合は、予洗いだけで汚れを落としきれません。そんな方は、予洗いの後にプレシャンプーを行うとよいでしょう。プレシャンプーとは、少量のシャンプーで軽く洗うことをいいます。プレシャンプー専用のシャンプーもありますから、使い分けるのもよいでしょう。
すすぎはぬるめのお湯でしっかりと
シャンプーが残らないよう、ぬるつきがなくなるまでしっかりと流しましょう。地肌からスタートし、シャンプーが残りやすい耳の周辺部分・襟足・生え際はしっかり洗い流すようにしましょう。使用するお湯の温度は、予洗いと同じ38度前後のぬるま湯が最適です。
いかがでしたか? 今回はシャンプーの正しいやり方をご紹介しました。キューティクルを傷つける行為を減らすことが、キレイな髪を維持するために大切。シャンプーは毎日行うケアなので、正しい方法で行ってくださいね。
(薬剤師/抗糖化美容研究家 花田真理)
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