寝苦しい夜が続くと、頭は冴えず、日中何度も睡魔が襲ってきます。寝たい時に寝ることができないストレスや疲労が、夏疲れの大きな原因とも言えそうです。そこで今回は、夏疲れを解消する「お昼寝」の効果と、お昼寝ストレッチをご紹介します。
「お昼寝をするとカラダがだるくなる、夜眠れなくなる」という人は、お昼寝の時間が長すぎるかもしれません。疲労回復を目的とするお昼寝は13時〜15時の時間帯に、わずか15分で十分だと言われています。特に日中気温が一番上がる夏は、お昼寝で身体を休めることが夏バテ解消に効果があります。では、お昼寝の効果を見てみましょう。
疲れにくいカラダになる
午前中はあっという間に時間が過ぎてしまいます。それだけ集中力が必要であり、手際よく物事を片付ける行動力も必要とされます。しかし睡眠不足により体力が低下していると理想通りには事が運ばず、イライラが溜まっていくことも。このストレスは心身ともに悪影響を及ぼすので、そのような時はお昼寝で身体を休ませて気持ちを切り替え、脳や身体の機能を回復させましょう。
心臓病リスクへの期待も
心臓や脳の血管に関わる病気の予防に役立つと言われています。体を休めることで体温が下がり、呼吸と脈が穏やかになります。この深い呼吸により心筋の酸素消費量が減り、動脈の血圧が下がります。このような効果から、心臓病のリスクが減ることも期待されています。
脳を活性化 記憶力、集中力アップ
疲労は身体だけでなく、脳にも影響を与えます。疲れているときに集中力を要するデスクワークなどは、脳はオーバーヒート状態に。この状態が続くと自己防衛本能が働き、睡魔に見舞われる可能性もあります。午後の眠い時間帯(14時〜16時)は、PCの操作ミスや車の運転には注意したいですね。
「身体の力を抜く」ことは、簡単なようで意外と難しいです。このストレッチは思いっきり身体を伸ばして、全身の緊張をほぐします。特に内臓は猫背姿勢などででも縮みやすいので、ゆっくりと伸ばして呼吸を深めれば身体が緩み、リラックスしてきます。ぜひ、お昼寝前の習慣にしてみて下さい。
ストレッチの方法
1.ベッドなどに横たわります。両手を頭の先に伸ばします。息を吸いながら、思いっきり両手の平を上に押し出し、踵を下に押し出します。これ以上伸びない! というところで息を「ハーッ」と大きく吐いてリラックス。
2. 両手を解き、二の腕は耳の横に添え、親指を床に付けます。同じように吸いながら右親指は床につけたまま上に押し出し、右踵を下に押し出します。先程と同様にこれ以上伸びない! というところで「ハーッ」と大きく息を吐いてリラックス。
3.反対側も同様に動作しましょう。
いかがですか? 気持ちのいいシエスタタイムを習慣にして、夏バテ知らずのカラダを作ってみて下さい。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森和世)
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