「菌活」という言葉を聞いたことはありますか? 最近は腸内環境の改善に効果的ということで、発酵食品が再びブームになっているようです。発酵食品にはたくさんの植物性の乳酸菌が含まれていて、その乳酸菌が腸内環境を整えてくれると考えられていますが、実はストレスにも効果的ということをご存知ですか? 今回は、なにかとストレスが溜まりがちなエイジング世代にぴったりな発酵食品のこの驚くべきパワーについて、ホリスティックセルフケア・インストラクターの筆者がご紹介します。
発酵食は、具体的になにがどう身体によいのでしょうか? 発酵食品に含まれる乳酸菌は、腸にたどりつくと、私たちのお腹にいる善玉菌のエサになり、善玉菌が好む腸内環境に整えてくれます。腸内環境が整うと、お通じがよくなるだけでなく、なんと心のストレスまで和らげてくれるというテスト結果が、腸のエキスパートである松生恒夫医師によって示されているんです!
筆者のおすすめは、普段の食事に手軽に取り入れやすく、かつ乳酸菌が豊富と考えられている「お味噌」と「ぬか漬け」です。取り入れ方のポイントをご紹介します。
その1:お味噌汁
朝食にお味噌汁を飲むと、目覚めの身体も温まって一石二鳥! お味噌汁は沸騰させると風味が飛ぶだけでなく乳酸菌も熱で死んでしまうので、具に火が通ったら、火を止めてからお味噌を溶きいれるのがポイントです。お味噌を選ぶ時のコツとしては、原材料が「大豆・米・塩」など、シンプルなものの方がおすすめです。きちんと発酵させて作られており乳酸菌が多く含まれていると考えられますから、できるだけ無添加のものを選ぶとよいですよ。
その2:ぬか漬け
おばあちゃんの家で、壺やタルで作られていたぬか漬け。最近では、チャック付きの袋に入って、そのまま冷蔵庫で保管できるタイプのぬか床が、スーパーやネットショップで販売されているんです。自宅で中途半端に余ってしまったニンジンや大根、きゅうり、葉物の野菜など、なんでも一晩漬ければ、あっというまにお漬物ができます! 野菜がちょっと足りないなというときにも、手軽に一品プラスできてとっても便利ですよ。
最近仕事やプライベートでストレスを感じているな~と心当たりのある方、今日からぜひ発酵食品を取り入れてみては?
(ホリスティックセルフケア・インストラクター 尾野真美子)
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※松生恒夫著(2013)『「腸を温める」と体の不調が消える』(青春出版社)