「過去」や「経過」「過失」など、普段使うことの多い漢字「過」ですが、「過る」と書いてなんと読むかご存知でしょうか?「すぎる」と読んだ方、間違っていますよ!今回の漢字クイズは意外と知らない「過る」の読み方をご紹介します。
「すぎる」と読んでしまいそうですが、その場合の表記は「過ぎる」が正解です。「過」は音読みで「カ」、訓読みで「すぎる・すごす・あやまち」などと読みます。ところが「過る」の読み方は常用漢字表外のため、あまり一般的ではありません。
「過る」は『前を横切る。通り過ぎる』という意味ですが、物質などが通り過ぎる表現に使われるほか、自身の頭や心の中を「ある考え」が通り過ぎる事を表現する場合にも用いられます。
「不安が心を過る」という風に疲れますよ。…答えが頭を過りましたか?
「過る」には他に、『途中で立ち寄る』や『避ける』という意味もありますが、現代ではほとんど使われていません。主に「脳裏を過る」のように『何らかの考えや懸念が心中に浮かぶ』といった比喩的な表現で多く使われています。
まとめ/meiko 参考/デジタル大辞泉(小学館)、実用日本語表現辞典