朝晩寒くなってきましたね。あたたかいお布団で、朝までぐっすり眠れていますか?快適な眠りのためには、布団の温度と湿度の調整が必要です。そしてその最大のポイントは「毛布のかけ方」にあるんです。
正しいかけ方は毛布の「素材」によって変わります。綿やウール、カシミヤなど「天然繊維」の毛布の場合は、羽毛布団の下に敷きます。
天然繊維は吸放湿性が高いので、羽毛布団の下で使うと汗を吸ってくれて、快適な状態が保てます。なかでも湿気を熱に変えてくれるウールは、よりあたたかく眠れます。
毛布がアクリルやポリエステルなどの「化学繊維」の場合は、羽毛布団の上にかけるのが正解!
そもそも羽毛は体温であたためられることで膨らみ、保温性を発揮します。羽毛布団の上に毛布をかけると、羽毛布団にたまった熱が逃げるのを防ぐことができ、温かさが保てます。
羽毛布団の上に厚みのある毛布をかけると、重さで羽毛布団がつぶれてしまうことも。これでは布団のボリュームも減って保温性も低くなり、せっかくの羽毛布団が台無しです。
羽毛布団の魅力は、温かさと軽さ。このよさをしっかり感じるためにも、毛布はなるべく薄手のものを使いましょう。また、毛布の代わりにタオルケットで代用してもOK。
化学繊維や綿でできた布団を使っている場合、羽毛布団と比べると保温性に劣るので、毛布はかけ布団の下にかけましょう。
できれば吸放湿性の高い天然繊維の毛布がおすすめですが、綿毛布は保温効果が低めです。ウールやシルク、カシミアなどの毛布を使うとあたたかく快適に眠れます。
写真・文/石野祐子 ※記事を再編集して配信しています。