イラストレーターの柿崎こうこさんが暮らすのは、郊外の3DKの賃貸マンション。以前は都心の1LDKで暮らしていたそうですが、家賃を抑えたいということもあって引っ越し。家賃は、都心で暮らしていた頃より4万円近く抑えられているそう。自分らしい住まいを手に入れた柿崎さんの暮らしをご紹介。
柿崎さんが家の中でもとりわけ気に入っているスペースがダイニング。約2カ月かけて探したという、青林製作所のダイニングテーブルが空間の中心です。
家具などを購入するとき「早く手に入れたい」そんな思いから、じっくり検討しなかったり、「まあいいか」と妥協して選んでしまったりする人いませんか?
柿崎さんも本来は早く結果を出したがるタイプ。そんな自分の性格をわかっているからこそ、「あせらず、慎重に」と自分に言い聞かせながら、じっくり選んだそうです。
本やピンタレストなどを見てイメージをふくらませ、手持ちの家具と相性やサイズ感をシミュレーション。色、ディテールも質感も納得するものを追求。
そんなふうに時間をかけて選び抜いたからこそ、「自分らしい空間」の要となるテーブルに出合えたようです。
部屋の中がどうも落ち着かないという人は、生活感のあるものがあふれていませんか?
例えばりリモコンやルーター、食品類…。そういった生活感があるものが目につくところに出しっぱなしにしてあると、散らかっている印象に見えたり、片づけてもすっきりしなかったりします。
柿崎さんは、食料品やお茶、ルーター、文房具、リモコンなどは、かごや引き出しの中に入れ、無印良品のシェルフにひとまとめに。
中身が見えないように収納することで、心地のいい空間をキープ。かごや引き出しを「同系色」でまとめていることもすっきり見せるポイントです。
和室って、家具や小物選びが難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。いかにも「和」でそろえれば昭和感が漂うし、モダンすぎるデザインはどうもマッチしない…。
柿崎さんも引っ越した当初は「和室は扱いにくい」と思っていたそうですが、ヴィンテージ家具を配置することで、自分好みの落ち着きのある空間づくりをかなえました。
これまで暮らした家でもリビングの主役だった「ハンス・J・ウェグナー」のチェアとオットマンは、意外に和室にもピッタリ。使いこまれた飴色の脚が畳とも相性がよく、空間に品格をプラスしてくれます。
座り心地も丈夫さも兼ね揃えた逸品は、くつろぎタイムの相棒だそう。
和室には民芸調のエスニック柄のテーブルライトや、植物、友人作のスケッチ画などを飾ったコーナーも。部屋の一角に印象的なものを集めた“見せ場”をつくることも空間にメリハリをつけるコツなのだそう。
今とこれからの自分にぴったりな住まいを見つけた40~60代の人たちが登場。賃貸、分譲マンション、一軒家。新築、中古、リノベーション…など形態はさまざまですが、どの住まいにもその人らしさが詰まっています。定価:1,430円(税込)
Amazonで詳しく見る文/柿沼曜子 撮影/清永洋