今回は鍋の油を効率的に取り除く方法を3つをご紹介!
豚や牛などの動物性の脂肪は常温で固まりますよね。液体化している油を、氷で冷やし固めて取り除くという作戦です!
油を取り除く前の状態です。写真では違いをわかりやすくするために、あえて多めに油を使用。
ちなみにこの方法では、鍋が熱い状態だと効果が得られにくいので、すこし冷ましておく必要があります。
用意するのは、氷を入れたポリ袋。これを表面に浮いている油に付けて冷やします。
油に付けて10秒ほどキープ、固まってるのを確認できたら、ほかの油が浮いているところへ。これを何回か繰り返すと
このような感じで油を取り除けます。なんだか写真で見るとゴッソリ感が凄いです。
ポリ袋の代わりにラップやお玉でも試しましたが、ラップだと単純にやりづらく、お玉だといまいち熱が伝わりづらいようでした。やはりポリ袋が一番適していますね。裏返せばすぐに処分できるのもポイント!
油を取り除いた状態です。見比べてみると一目瞭然!
思ったよりキレイに油を取り除けました。
鍋の温度をある程度冷やしておかなければいけないので、食べる直前には向きません。
完全に油が冷えて固まっている状態で行います。使うのはラップ1枚だけです!
ラップを写真のように取り除きたい油全体に密着させます。写真では具材がありませんが、具材がある場合もそのまま密着させてしまってOKです。
隙間なく密着させたら、あとは冷えて固まった油を掴みながらゆっくりとラップを剥がしていくだけ。
うまく剥がせるとこんな感じに!今回のテストでは、油の膜が薄かったので割れちゃいましたが、もうすこし分厚いとほんとに丸ごと剥がせちゃいます。
取り切れずに残った油は、そのままラップでピタッとくっつければ、すんなりと取り除けますよ。
油を取り除いた状態がこちら。
もともと油が表面で固まっている状態だったので、とてもスムーズにキレイに取り除けました。
こちらも冷やして行う方法のため、鍋を再度温める前や洗い物をする前などに試したいアイデア。鍋料理だけでなく、角煮などを作るときにもぴったりです!
ここまでご紹介した2つのアイデアは、どちらも冷えた状態で行う必要がありました。
ただやはり、鍋を作っているときや食べる直前に油をしっかりと取り除きたい。色々と調べていたのですが、裏ワザ的なものはなく……その代わり、とても便利だと評判のアイテムを見つけました。
それがリードの「アクも油もとるシート」。
この商品のすごいところが、アクや余分な油だけを吸着する機能性。煮汁を減りを抑えてアクや油をキャッチできるんです。
今回購入したものは、直径20センチのシート12枚入の商品。触った感じでは、なんとなく不織布のような手触りがします。
さっそくどれくらい効果があるのか試してみましょう。
今回は期待を込めて、ほかの実験の時よりも結構多めに油を入れちゃいました。しっかりとアツアツの状態で試します。
シートは4分の1サイズにカットしたものを使用。
表面にふわっとシートをのせます。のせた瞬間に油が染み渡っている……
取り出してみるとなんだか油が凝縮している感じ。器を見ていただくと、取り除けているのがわかりやすいかと思います。
1枚では取り除けなかったので、もう1枚追加。
たった2枚(シート半分)でかなり油を取り除けました。
どの方法よりもラクに早く油を取り除けました。今回は油の吸収力を確かめるために、すこし特殊な使い方をしましたが、実際はシートを鍋にのせて、のせたまま煮て、材料が煮終えたら取り除きます。
寄せ鍋やしゃぶしゃぶなどはもちろん、煮物・煮込み料理から、カレーやシチューなどのルウを使う料理まで、さまざまな料理に使えるのも高ポイントです!
写真・文/滝谷遥