今日の漢字クイズは「虎魚」の読み方。ぱっと見「ふぐ」?と思ったのですが、調べてみたら「ふぐ」は「河豚」ですね。虎に魚と書いて…なんて読むのでしょう。早速チェック!
広島の呉市ではおいしい「虎魚」が獲れるようですね。はい、これ、素直に魚の名前です。
ちなみにこの「虎魚」、難読漢字のタイプでは、【意味を当てた「熟字訓」タイプ】ですが、見た目からして、虎の字を当てたくなるのはよくわかります。そんな風貌です。
ただこの熟語、「魚虎」と逆になると、また全く違う魚になるんです。
ふぐの仲間で、ハリネズミのように身体中が鋭いトゲで覆われた、魚の「ハリセンボン」です。
これがハリセンボン。意外とかわいい!?
意味からあてた熟語なら、漢字の順番は入れ替わっても、「虎魚」も「魚虎」も、おそらくきっと見た目はトゲトゲしく、似ているはずですよね。
おこぜもハリセンボンに負けず劣らず凶暴そうな見た目の魚…。その見た目から、醜悪な様を表す古語の「おこ」をもじった名前で呼ばれていたそうです。
その後、背びれに毒があったり、トゲが刺さった人は一昼夜痛みが続くなど、虎(のように強い)魚ということで、現在の「虎魚」となりました。
でも毒のある部分を取り除いて食べてみれば、刺身や煮付けにするとフグよりもおいしいという人も多いそうですよ♪
文/伊波裕子 ※暮らしニスタの人気記事を再編集して掲載しています。